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清流・西部

かつお節削りの“価値”

2009/07/04
 「ほら薄いでしょう」。昔ながらのかつお節削り器を製造販売する浜松市の会社を訪ねると、社長が実演してくれた。向こう側が透けて見える薄さの背景に、熟練の技術が垣間見えた。
 かつて正月に雑煮を食べる時は父がかつお節を削るのが、わが家のルールだった。社長は「県内で削り器を作っているのはうちだけ」という。懐かしい風景は珍しい風景になったようだ。
 削りたてのかつお節は香りも最高だった。パック詰めかつお節も便利だが、食卓で封を切るのはちょっと味気ない。手間をかけるだけの価値は十分ある。いつまでも残したい日本の伝統だ。
(浜松総局・鈴木正美)

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