統一地方選の静岡、浜松両政令市長選の告示(3月25日)が1カ月後に迫った。4月1日の浜松市の政令市移行で幕開けする県内2政令市体制のそれぞれのトップを決める選挙。両市長選とも現職と元国会議員らの対決構図が固まり、前哨戦が激しさを増している。 静岡市長選に出馬表明しているのは、いずれも無所属で現職の小嶋善吉氏(59)と元民主党参院議員の海野徹氏(57)。 小嶋氏は自民、公明両党と連合静岡の推薦を取り付けた。経済界の有力者や団体関係者も後援会役員に名を連ね、市議や企業関係者らが中心になって組織選挙を展開する構え。陣営幹部の1人は「静清合併直後の前回選に比べて清水区のまとまりがいい。経済界が前面に出てくれている」と手応えを語る。 一方、「市民ボランティア選挙」を掲げて臨む海野氏は、多選批判を軸に、市民の間の不平や不満、物足りなさの取り込みを図る。支援者が500円玉と手料理を持ち寄る「ワンコインパーティー」などの小集会を通して、勝手連の育成を進める。清水区では商店街に後援会事務所を構え、「生活者の視点に立つ姿勢」(陣営関係者)をアピールする。 浜松市長選には現職で3選を目指す北脇保之(55)、元民主党衆院議員の鈴木康友(49)、浜松民主商工会事務局長の高林順(56)の3氏が、いずれも無所属で出馬する。 北脇氏は自民党浜松市(12支部)のうち8支部が推薦を決めた。自治会への浸透は手堅く、北遠に続き、浜北、雄踏、舞阪地域でも後援会を立ち上げる。3月4日には市中心部で事実上の決起大会を開く。 鈴木氏を支援する企業経営者を中心とした「新しい政令都市浜松(まち)をつくる会」は会員が約420人に達し、衆院議員時代からの支援組織や新しい女性組織計5つが核となり、広がりを見せ始めた。 高林氏は前々回、前回に次ぐ3度目の出馬。相次ぐ郊外大型店の進出に伴う地域商業の衰退への対策や労働者の雇用環境の改善、社会保障制度の充実―を明確に打ち出し、差別化を図る。 ◇ 県内の統一地方選は静岡、浜松市長選に続き、県議選と浜松市議選、静岡市議補選も5日後の3月30日に告示される。投票日は政令市長選とともに4月8日。富士宮市長選と沼津市など7市議選が4月15日、小山、由比、吉田町長選と9町議選が17日に告示され、いずれも22日に投票が行われる。 |