4―4―2の攻撃的布陣で臨む、大事な一戦を前に言った。「センターバックが少ない分、守備に関しては後ろと前と共通意識を持ってやらないとしんどいと思う」。攻撃陣と守備陣をつなぐ、福西(磐田)らしい言葉だった。 「攻め」が嫌いなわけではない。もともと、FWとしてプロの世界に入った。だが、その気持ちをぐっとこらえ、最終ラインの前で体を張る。中盤の底で攻守のバランスを整える仕事に徹している。 ジーコ監督就任当初は控えだった。中田英、中村ら海外組で構成される「黄金の中盤」の一角に食い込んだのは、2004年6月のイングランド戦で稲本が骨折してから。外国勢に負けないフィジカルの強さ、危険を察知する能力。安定した力を発揮し、指揮官の信頼を勝ち取った。 12日のオーストラリア戦。まさに福西の言う「後ろと前の共通意識」が崩れた。1―1の同点とされた後、前掛かりになった攻撃陣と引いてしまった守備陣。福西が守るべきスペースを突かれ失った2点は、じくじたる思いがあるだろう。 点を取って勝たなければ、決勝トーナメント進出の可能性がほぼ消えるクロアチア戦。攻撃的に出る日本の中で、最終ラインの前を支える福西の存在は一層大きくなる。(ニュルンベルク時事)
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