クロアチア戦、準備はOK
サッカーワールドカップ(W杯)ドイツ大会の日本は18日、クロアチアと対戦する。まさかの初戦黒星で日本は決勝トーナメント進出のがけっぷちに追い込まれた。「勝つことしか考えられない」。初戦途中出場も不完全燃焼のMF小野伸二選手(浦和、清水商高出)は、蓄積された思いをピッチで爆発させる時を待つ。
川口能活選手(磐田)、中田英選手(ボルトン)らと過去2大会を戦ってきた。18歳で選ばれたフランス大会は、わずか11分の出場。日韓大会は全4試合に先発したものの、虫垂炎を治療して臨むなど納得できる出来ではなかった。「すべてを出し切った気持ちはない」。消化不良の思いはくすぶり、ドイツ大会に懸ける決意は強まった。
しかし、この4年間も相次ぐ故障で何度も戦線離脱を余儀なくされた。昨季まで所属していたフェイエノールト(オランダ)でも思うようなプレーができないまま。電撃的に今年1月、古巣の浦和に復帰した。W杯に出るための決断だった。
ドイツ入り後も体調は良く、プレーも切れを増した。だが、開幕直前のマルタとの調整試合は後半からの出場。豪州戦も出番が回ってきたのは後半34分だった。
勝利につながる仕事はできず、試合後、口を結んだまま競技場を後にした。「好機に決めないといけなかった。もどかしかった」。試合翌日に語った言葉に心境がにじみ出た。
「歴史に残るような得点を狙っていく」。代表発表の会見で語った決意を実現することが勝利に直結する。「シンジ」は決戦を前に、静かに闘志を燃やす。(ニュルンベルク=望月章弘)