3大会連続のW杯。日本の守護神・川口能活(磐田)はドイツのピッチでW杯の勝利の味を味わうことはできなかった。「楽しみ」と語っていた王者ブラジルとの対戦。立ち上がりからスーパーセーブを連発していたが、その攻撃力を阻止することはできなかった。 試合の終わりを告げる笛を聞き、腰に手を当て厳しい表情のまま立ち尽くした。「立ち上がりから来ると思っていた。何度か防いでいたが」と悔しさをこらえ、歯をかみしめるように口を開いた。 序盤の好セーブで耐え、一瞬のスキを付いて先制した。その後の猛攻も、DFも体を張ってしのぎ続けていた。が、前半終了間際にロナウドに決められて同点にされた。ファインプレーの連発をたたえられても、「あの失点が…。流れを引き寄せて、チームに勢いを与えられなかった。1人の力では…。悔やまれる」。失点を防ぐしかできない役割の限界を辛そうに語った。終わってみれば4失点。破壊力を見せ付けられたが、「自分のやれることはやった」とも言った。 また、悔しさが残った。「満足している選手はいない。この悔しさをJリーグ、所属クラブでぶつけないと」。ブラジルが途中から主力を下げたメンバー交代に、「親善試合ではなく、W杯でGKまで…。なめられて悔しい」と語気を荒げた。(ドルトムント=望月章弘) |