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スポーツアナの目

決勝Tにらんだオランダ-アルゼンチン戦

2006/06/23
 死のグループの戦いは混戦とはならず、オランダ、アルゼンチンが連勝で勝ち点6を獲得して勝ち上がった。特にアルゼンチンの強さは際立っていた。東欧のブラジルとも言われた旧ユーゴのセルビア・モンテネグロに6得点。「マラドーナ2世」といわれる18歳のリオネル・メッシも1アシスト・1ゴールと最高のW杯デビューを飾り、チームの勢いを感じさせた。一方、オランダはW杯で初の開幕2連勝。2戦目のコートジボアール戦では、後半のほとんどの時間をコートジボワールに攻められながらも逃げ切った。3トップの両サイド、ロッベンのドリブルとファンペルシーのFKがこの試合でも決め手となった。
 お互いの武器をどれだけ有効に発揮できるかが、勝敗の鍵を握る。しかし、絶好のカードとはいっても、予選通過を決めている両チームにとって必ずしもガチンコ勝負というわけではなかった。予選リーグのイエローカードが、1枚の場合は、決勝トーナメントへの持ち越しがなく、予選リーグ3戦目で通算2枚目を受けた場合は、決勝トーナメント1回戦が出場停止になるというルールを考えて、既に警告1回の選手を第3戦には出場させず、イエローカードをリセットさせようと考えるチームも出てきた。
 先発5人を入れ替えたアルゼンチンは2トップのクレスポ、サビオラを休養させて、22歳のテベスと18歳のメッシと若い2トップが先発。スピードのあるドリブルで見せ場を作った。トップ下ではリケルメが絶妙の配給でリズムを作った。一方、オランダはイエローカード1枚のロッベンを温存するなど5人を入れ替えた。FWファンニステルローイのポストプレーを生かす狙いもアルゼンチンの厳しい守備でうまく行かず、ファンニステルローイはシュートを1本も打てず後半11分で交代。オランダは、後方でボールをまわすシーンは多かったものの有効な攻撃を仕掛けられなかった。
 グループ1位を決める試合だったが、共に決勝トーナメント進出を決めているためか、お互いバランスを崩してまで行かないセーフティーな試合運びを感じた。結果は0-0のスコアレスドロー。しかし、簡単にボールを失ったり、パスミスなどが少ない試合で、得点シーンはなかったが退屈せずに時間の経過を早く感じた試合だった。この結果、C組1位はアルゼンチン2位オランダとなり、決勝トーナメントではアルゼンチンがD組2位のメキシコと、オランダはD組1位のポルトガルとの対戦となった。ドイツのクリンスマン監督は「ここからが本当のW杯」と言った。いよいよ負けたら終わりのガチンコ勝負が始まる。(大石岳志)
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