準々決勝はどの対戦も見どころがいっぱいでした。まずはドイツ対アルゼンチン。個人的にはアルゼンチンが好きで応援していたし、決勝まで進むと思っていたので、敗退はとてもショック。先制するも残り10分を守りきることができず逃げ切りに失敗。アルゼンチンは追い付かれた80分の時点で、交代枠を使いきっていた。交代カード3枚のうち1枚はGKの負傷交代だったので、サビオラ、メッシ、アイマールをベンチに残したままだったのは、ファンとしては非常に残念です。PK戦は、ドイツのGKレーマンが光ってましたね。
イタリア対ウクライナ。「セリエAのスター選手と一緒にプレーできたのは素直に嬉しかった」と試合後に語ったウクライナの選手がいました。初々しささえ感じるコメントです。初出場の彼らがベスト8まで進んだことに拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。だってウクライナは初戦でスペインに0-4で負けたところからスタートしているんですから。
シェフチェンコが試合後「第2の故郷」イタリアのサポーターへあいさつに行った姿は感動しました。固い守備を誇るイタリアですが、攻撃陣にもタレントがそろっていました。3-0という結果にも納得です。
イングランド対ポルトガルは、イングランドがまたしてもPK戦で涙をのみました。試合はまさに死闘。イングランドはベッカムが負傷交代、ルーニーの退場で10人になっても最後まで必死に耐えました。しかし、「苦手な」PK戦。今だから何とでも言えますが、あのギャラガーのPKやり直しは嫌な感じがしました。イングランドはオーウェンが帰国、この試合ではルーニーが退場。ベンチを見てみると、FW陣は手薄な感じがありました。クラウチは頑張りましたが、彼一人では…。
全体的には、この大会のイングランドには物足りなさを感じたのでした。試合後、うなだれる選手に駆け寄って励ますベッカムの姿は印象的でした。それにしてもポルトガルのスコラリ監督は勝ち続けますね。
ブラジル対フランス。真のブラジルの姿をいつ見られるのか、と待っていたのですが…。この試合、ロナウジーニョを前めに置く布陣。勝っているにもかかわらず、メンバーを変えなければならないところに、初めから苦しい状況だったのが分かる気がしました。そのロナウジーニョも本来の輝きを取り戻すことの無いまま敗戦となってしまいました。失点の場面、アンリをあんなにフリーにしては…。悔やまれますね。
フランスはジダンのために、という思いがチームを1つにしているのでしょうか。準決勝でもまたジダンのプレーを見ることができるのはうれしいことです。
でも、やはりアルゼンチンとブラジル、南米のチームが去ってしまったことは個人的にとても残念ですし、何よりもワールドカップが終わりに近づいていることが寂しいですね。(松永直子)