4年に1度のサッカーのお祭り、FIFAワールドカップ。お祭りということで、勝手ながら全国的に有名な浜松まつりの凧揚げ合戦に例えると、出場32ヶ国で凧を一緒に上げ始めたわけですが、残念ながら日本含め敗れた国の凧の糸は切れてしまい、残る凧はあとわずかという状況。そんな中、大空を舞い続けているチームというのは、なんだか本当に羨ましいですね。とはいえお祭りは参加していなくても見ていても楽しいもの。準決勝の2試合もファイナル進出を賭けるに相応しい試合でした。
ドイツ対イタリアは、今大会1・2を争う緊迫した試合で、あのまま無得点でPK戦へ突入していればサポーターの声援をバックにおそらくドイツが勝ち上がっていたのではないでしょうか。けれども、攻撃的な選手を投入し120分で決着を付ける気迫を見せたイタリアのリッピ監督の積極的な采配がグロッソの鮮やかなシュートとデルピエロのゴールを呼び込みドイツの目論見を打ち破った要因でしょう。
もう1試合、ポルトガル対フランスはおそらく代表では最後の対決となる両チームのエース、ジダンとフィーゴの執念を感じる試合でした。先制のPKを決めたジダンと、追いつくために最後までポルトガルを鼓舞し続けるフィーゴの熱いプレーは見ている者に何かを感じさせてくれるものでしたよね。第一線で戦い続けた男たちの集大成のドラマはすがすがしくも、もうこの大舞台では見られないのかという寂しさを少し覚えました。
さあ、いよいよ頂上決戦。共に自由・平等・博愛を象徴する国旗を持つチーム。違うのは3色旗のうちの緑か青の部分。イタリアには36年前準優勝、24年前優勝、12年目準優勝という決勝進出12年周期の法則があり、順番では今回は優勝という力強いデータがあります。一方、フランスが優勝すれば、4大会、12年間はブラジルとフランスの交互優勝と、ワールドカップ2強時代の到来と言っても良いでしょう。果して、世界最高峰のお祭りの大トリを飾るのはどちら?
(岡村久則)