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静岡県内ニュース(政治・経済)

短時間、低コストで毒性測定 浜松ホトニクス開発

2008/04/04
浜松ホトニクスが開発した遅延発光を利用して化学物質の毒性を測定する装置=浜松市内
 浜松ホトニクスは3日、植物の光合成で生じる「遅延発光」を利用して化学物質の毒性を測定する世界で初めてのシステムを開発した、と発表した。経済協力開発機構(OECD)が毒性測定の世界標準と定める「藻類生長阻害試験」に比べて、短時間・低コストで測定できるのが特徴。環境負荷が低い農薬や洗剤、化粧品の開発や工場廃液、下水道の毒性測定などへの活用が期待される。
 植物が光合成によって細胞にエネルギーを蓄え、光を遮断すると光合成の逆反応でごく微弱な光を再放出することに着目した。この遅延発光と呼ばれる現象を高品質の光電子増倍管で検出し、発光量を専用ソフトで計測する高感度光検出装置を開発した。環境省の委託研究を受けた国立環境研究所との共同開発だ。
 計測したい物質を24時間、藻で培養し、藻から発生する遅延発光を60秒間計測してグラフ化する。変化パターンから光合成反応のどの段階が阻害されているのかを突き止め、化学物質の毒性発現メカニズムを推定することも可能だ。
 専門の技術者が72時間の培養を数回繰り返すため1回の試験で80万円かかる「藻類生長阻害試験」に対し、新システムは扱う人の専門的な能力も要らず、最大24時間の培養で遅延発光を計測する。
 同社は今後製品化を進め、10月に国内の大学、研究機関や化学関連メーカーに売り込む。初期の価格は1台250万円程度。
 開発担当者は「産業活動で環境中に排出された化学物質は数万種類ともいわれる。この検査装置だけでは何の物質かの具体的特定はできないが、分類化は可能で、いまだ毒性が解明されていない物質の測定が促進される」としている。
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