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'09春へ視界ひらく
(下)将来像 人を呼び込む「拠点」へ
2005/07/07
[「新千歳便の搭乗手続きを開始します」。平成21年4月、静岡空港の出発ロビーにアナウンスが響いた。搭乗口には「1番機に乗る会」のメンバーや市町長らが向かう。ロビーで見送りを受け、250人乗りのジェット機が離陸した。4年前の交流団で再来を約束した北海道に向けて]。
就航予定先の1つの北海道に250人を超える本県の交流団が今年5月に訪れた。「4年後の開港をアピールしようとやってきました」。熱い売り込みに、高橋はるみ知事は「570万道民挙げて空港を通じた交流に向け努力したい」と交流を約束した。
さらに、県は就航予定地の鹿児島や沖縄にも交流団派遣を予定する。同時にアジア地域を中心に国際線就航実現への取り組みも本格化。韓国と中国、台湾を重点地域に、各国の航空会社にトップセールスを行っていくという。空港建設局の山村善敬局長は「4年といっても時間的な余裕はない。開港に向け頑張らなければならない時がきた」と表情を引き締める。
5月末に日本航空(JAL)グループが開港時の新規乗り入れや、空港運営会社設立支援などの提携を決めた。通常に比べて前倒しした決定に、地方空港初の空港運営会社の設立準備を進める関係者も「今後の検討作業にJALが参加することが予想される。より使い勝手のよい空港になっていく」と歓迎。事業認定告示を受け、「人を呼び込む空港の実現に努力したい」と意気込む。
県内旅行事業者らでつくる静岡空港国際化推進チャーター便運航協議会(会長・塚原克彦JTB静岡支店長)も海外にアピール活動を続け、11月には台湾に向けたチャーター便を運航する。塚原会長は「開港で利便性が高まるのは間違いない。北海道や沖縄へ修学旅行が増えている。山梨の学校が静岡空港を利用することも考えられる」と可能性を指摘する。
杉山嘉英中川根町長も「空港に降り立った観光客がSLで川根に入り込んだり、お茶などの物産の販路拡大にもなる。川根の名が空港とともに観光コースの1つとして広がるよう、地域の魅力を高めたい」と期待する。
「いつ完成するか分からずやきもきしていた」と1番機へ乗る会の大塚典子さん(58)=島田市阪本=。開港が具体的に見えてきた今、「地元の住民の1人として、ここから国内外に旅行してみたい」と夢を描いた。
(静岡空港取材班)
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