新居
県内の「平成の大合併」の最後となる湖西市との合併を9日後に控えた新居町で14日、閉町式が行われ、120年の歴史を刻んだ県内最古の町に別れを告げた。
同町の町民センターで開かれた式には約550人が出席。中嶋正夫町長が「これからの時代のため、大きな決断をした。少しさみしいが、合併後も人間味あふれる『新居』という地域は残り続ける」と式辞を述べると、合併先の三上元市長も「新居町の歴史遺産や文化を大切に引き継ぐ」と応えた。町民を代表して新居中3年の柴田康平さん(15)が「わたしたちの手で未来を切り開きます」と誓った。
式では自治や福祉などに貢献した58人と6団体を表彰したほか、町役場前に設置された閉町記念碑の除幕も行われた。この後、町の歩みを振り返る記録DVDの上映や町旗降納もあり、出席者たちは消えゆく町を名残惜しんだ。
新居町は1889年に旧新居宿と浜名村、内山村の1宿2村が合併して誕生。1905年には現在の町域になり、昭和・平成の大合併で自治体が相次ぎ消滅する中、県内最古の町になっていた。合併後の新湖西市は人口6万2911人(2009年12月末現在)、面積68・55平方キロ(同年10月1日現在)になる。
芝川
23日に富士宮市と合併する芝川町で14日、閉町式が開かれた。町民約360人がくれいどる芝楽に集い、53年の歴史を胸に刻み、未来へ希望を膨らませた。
野村寛町長が歴史や合併協議の経緯を振り返り、「合併はゴールでなく地域の未来に向けたスタート。次に始まるであろう『岳南地域は一つ』への礎になると確信し、新市発展へ一丸となって努力していこう」と述べ、閉町を宣言した。
富士宮市の小室直義市長も来賓として出席した。「託された責任の大きさに身が引き締まる思い。豊かで安心して暮らすことのできる新市を、手を携えてつくっていこう」と語り掛けた。
町旗や消防団旗、小中学校旗の返納式の後、町立芝富小6年望月駿佑君と柚野中2年深沢杏香さんが未来への夢を読み上げた。最後は万歳三唱で半世紀を超える歴史に幕を下ろした。
同町は1957年、前年に芝富村と内房村の合併で生まれた富原村と、柚野村が合併して誕生した。芝川町の閉町で富士郡の自治体はなくなることになる。合併後の新富士宮市の人口は13万1476人(2005年国勢調査ベース)、面積は388・99平方キロになる。
式では表彰式も行われた。表彰を受けた人は次の通り。
自治功労表彰 深沢重喜▽教育功労表彰 望月保隆▽善行表彰 城内八重子