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カリフォルニア防災会議に参加して

<上>共感得た本県津波対策

2005/07/13
 「防災への熱意をひしひしと感じた3日間」というのが、今回、「DRC2005カリフォルニア防災会議」に参加しての率直な感想である。
 会議は5月16日から18日にかけて開催された。会場となったサクラメント市は、カリフォルニアの州都で、街の中心には木立の中に州議会議事堂がそびえている。大都市のロサンゼルスやサンフランシスコとは趣が異なり、人口43万人の緑あふれる落ち着いた雰囲気の街で、1848年に始まった「ゴールドラッシュ」を契機に発展してきたと聞く。
 この防災会議には、カリフォルニア州だけでなく全米から、防災や危機管理のあらゆる分野の行政官や企業、報道記者など550人が一堂に集まった。防災や危機管理にどのように取り組んでいるのか、各機関の事例や意見発表、そして活発な討論が繰り広げられた。
 カリフォルニア州は活断層が複雑に入り組み、過去に大きな地震被害を何度も経験し、地震対策に熱心に取り組んできている。しかし、津波対策についてはこれまで盲点であり、最近の知見では、カリフォルニア州の北西沖合で東海地震と同じようなプレート境界型の地震の発生が指摘され、大津波の可能性があることも分かってきた。
 今回の会議で、私ども静岡県には東海地震対策としてこれまでに取り組んできた津波対策について、その考え方や対策の実態、そして私ども自身が抱える課題などの紹介を求められた。特に、津波対策では防潮堤の整備などハード面での対策とともに、迅速な避難行動がとれるように情報伝達や避難場所の確保など、ソフト面の対策が重要であること。そして、これらの対策を実効あるものにするためには、海岸付近で強い地震の揺れを感じたら、真っ先に津波の危険性を意識し、警報を待たずに自ら直ちに高台へ避難することが最も重要であること。そのためには津波ハザードマップなどの情報を、普段から住民1人1人が十分理解できるよう、伝えておくことが必要不可欠であることを主張してきた。静岡県が津波対策の啓発スローガンにしている「地震だ、津波だ、すぐ避難!」のキャッチコピーは、これから津波対策に取り組もうとしているアメリカ西海岸の自治体にも大きな共感が得られた。
 一方で、避難ルートや避難場所の確保には行政の支援も不可欠で、高台へ駆け上がるための緊急避難階段や避難ビルの確保など、静岡県で取り組んでいるきめ細かな対策にも多くの参加者が興味を示してきた。多分これなら自分たちも取り組めるのではと考え、地元に持ち帰り、直ちに実現しようとしている。彼らの強い意気込みを感じた。
 (県防災局防災情報室長・岩田孝仁)

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岩田防災情報室長が出席し、静岡県の津波対策などについて

発表したカリフォルニア防災会議=米国カリフォルニア



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