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備え再点検 防災の日を前に

<下>要援護者の把握 個人情報保護が課題

2005/08/27
 昨年相次いだ豪雨や新潟県中越地震で、移動が困難な高齢者や障害者など災害時要援護者(災害弱者)の避難対策は、防災の最重要課題の1つに位置づけられた。
 国は3月、自治体が避難を呼び掛ける「避難勧告」の前段階で、災害時要援護者の早期避難を促す「避難準備情報」のガイドラインをまとめた。県が概算した災害時要援護者は、外国人や子供を含め約112万6000人。県民の3分の1という膨大な数で、被害発生前の避難は容易ではない。
 県は平成15年にまとめた「災害弱者支援ガイドライン」で、各市町に「要介護者台帳」の作成と実態把握を指示した。昨年の実態調査で、52・2%の自治体が「台帳が整備されている」「整備中」と回答した。2年前から20%近く増えたが、まだ十分とは言えない。
 病気や症状はプライバシーそのもの。公表したくない人は多い。県防災局岩田孝仁防災情報室長は「プライバシーをどうやって把握するか。自主防の会長は悩み始めている」と話す。
 御殿場市ボランティア連絡協議会は障害者や高齢者の台帳を作り、ボランティア2人と中学生1人で避難を支援する独自の救援システムを稼働させている。近藤八重子会長は「障害者は自分たちと目線が違う人には身を委ねられない。福祉関係者や毎日顔を合わせる近所が大切」と指摘する。
 焼津市は平成12年から市内23の各自主防災会を通じて全戸に世帯票提出の協力を依頼している。要援護者の有無を確認する項目もあり、これまでにほぼ全世帯が提出した。しかし、要援護者とのコミュニケーションには地域によっても温度差があるのが実情だ。
 この春、民生委員側から何か協力ができないか―との申し出が防災当局側にあった。きめ細かく福祉情報を把握する民生委員は心強い存在。「日常のコミュニケーションが肝心。どんな連携ができるか期待している」(同市消防防災局)。「福祉」と「防災」。“縦割り行政”の壁を越えた要援護者支援に期待が集まっている。
 個人情報保護法の施行で個人情報のより厳正な管理が求められる中、要援護者台帳の管理方法も重大な課題になってきた。県自主防災活動推進委員会の春田忠治会長は「自主防関係者は台帳を持ち歩かないように、地域住民の情報は頭に入れておくよう努めなければならない」と考えている。

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災害時要援護者の台帳に記入される病気や症状などは

プライバシーそのもの。実態把握を進めるためにも、厳正な

管理が求められる



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