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わがまちの津波対策

〔2〕下田市・南伊豆町 避難誘導にU旗活用も

2005/11/07
 8月16日の正午前、宮城県沖を震源とするマグニチュード(M)7・2の地震が発生した時、下田市の白浜大浜海水浴場は1万人を超える客でにぎわっていた。下田の震度は2。「津波注意報、警報が出れば、即避難誘導」。監視所に詰めていたライフセーバーらに緊張感が走ったが、結局、注意報は出されず、ビーチは平静を保った。
 駿河湾、遠州灘沖を震源とする東海地震の第3次被害想定によれば、下田市、南伊豆町には地震発生後数分から十数分以内に、2・5メートルから6・5メートルの津波が到達する。
 人的被害の予想は下田で死者5人、重傷8人、南伊豆で死者2人、重傷2人―などだが、来遊客は含まれていない。「8月のピーク時には両市町で1日約5万人」とされる海水浴客などの避難対策が、大きな課題となっている。
 9カ所の海水浴場を抱える同市は今夏、1つの試みをスタートさせた。危険の接近を知らせる国際信号旗「U旗」の活用だ。「遊泳者やサーファーは地震が起きても分からない」「同報無線が聞こえにくい」などの声を踏まえ、注意報以上が出された場合、監視員がU旗を掲揚したり、大きく振ったりして、高台への避難指示を視覚に訴えて伝達することになった。
 市は説明看板を各海水浴場に設置。「U旗を“津波避難”の象徴として全国に広めたい」とし、啓発、浸透策を練る。
 両市町の七海水浴場で監視業務を受け持つNPO「下田ライフセービングクラブ」も対策に本腰を入れ始めた。U旗を使った情報伝達をはじめ、避難誘導、臨時指揮所開設などの「津波対策マニュアル」を現在作成中。江田邦明理事(33)は「スマトラ沖地震で、クラブ内の危機意識が一段と高まった。いかに円滑に情報を伝え、確実な避難につなげるか。行政とも調整を進めたい」と話す。

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