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わがまちの津波対策

〔5〕牧之原市 勝間田川に水門設置へ

2005/11/28
 駿河湾に面した約15キロの海岸線に相良港や地頭方港のほか、静波海水浴場、相良サンビーチの2大海水浴場を有する牧之原市。市南部を海岸沿いに走る国道150号は東海地震発生時に主要な交通路、避難路の役割を担うため、津波の浸入をいかに迅速に防ぎ、住民や海の来遊客の安全を確保するかが重要課題だ。
 県の第三次被害想定によると、地震発生後数分で3・5―7・9メートルの津波が押し寄せる。津波による建物被害は、中破が112棟、一部損壊564棟、床下浸水635棟。人的被害は死者7人、負傷者4人の予想だが、大勢の海水浴客やサーファーでにぎわう夏場に発生すれば、被害の増大が懸念される。
 津波対策として、市内の海岸には防潮堤のほか、62カ所の水門、陸閘(りっこう=開口部の防潮扉)がある。旧相良町域(全56カ所)のうち17カ所は地震計センサーを備え、震度5強以上の突発的な揺れを感知すると自動的に閉鎖する。その中でも国土交通省や水産庁などが所管する海岸や港湾、漁港の15カ所は、中規模地震や遠地性大地震の津波にも対応できるよう、昨年3月に整備が完了した市相良庁舎内の津波・高潮防災ステーションから光ファイバーと無線での遠隔操作による自動閉鎖が可能になった。
 それでも、相良サンビーチ一帯など旧相良町域の残りの陸閘は手動式のまま。榛原町域では町管理の5カ所は電動化されているものの遠隔装置は未整備で、残り1カ所は近隣住民に開閉を依頼しているため、突発型地震時の対応が遅れる恐れがある。河川からの津波の遡(そ)上による浸水被害も予想されることから、市は県と勝間田川河口部への水門設置計画を進めるとともに、県に陸閘の遠隔操作化も要望している。
 市防災課の担当者は「港湾や漁港以外の陸閘は常時閉鎖しておくのが理想だが、年間通じてサーファーなどの海岸利用者があり、困難。大地震や津波情報を感知した際は、同報無線などあらゆる手段で避難を呼び掛けるしかない」と話す。
 市は既に旧相良町域の全世帯に、旧榛原町域は各区・町内会長宅に個別受信機を配備し、地震発生時の情報伝達態勢を敷いている。また、旧榛原町域の住民の希望者には本年度中に防災ラジオを配布する予定。津波被害が想定される静波、片浜などの臨海地区には、屋上への外階段を備えた各コミュニティ防災センターを津波避難ビルに指定している。


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水門・陸閘の遠隔操作で中規模地震や遠地性大地震に
よる津波にも対応できる「津波・高潮防災ステーション」
=牧之原市役所相良庁舎



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