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わがまちの津波対策

〔8〕熱海市 旅館・ホテルと避難協力 

2005/12/19
 すり鉢状の地形の熱海市中心部は、海を見下ろす傾斜地にホテルやマンションなどのビル群が並ぶ。市は「海のそばに避難場所は多い。津波が来る前に、海岸線と並行する国道135号まで逃げることができれば、助かる可能性が高い」(防災室)とみる。
 東海地震被害想定で、同市は津波による建物被害、人的被害の数値が示されていない。市街地近くの熱海サンビーチはトップシーズンに1日1万人が訪れる海水浴場だ。同市の田中博防災室参事は「季節変動などで数値を出すのが難しいだけで、決して被害はゼロではない。関東大震災でも多くの津波被害が記録されている」と警告する。
 東海地震発生後、30分後に約3メートルの津波の到達が予想されている。神奈川県西部地震では2分50秒から10分後に最大5・6メートルの津波が到達する。市は平成10年に気象庁からの地震発生の情報を衛星でキャッチし、同報無線などで警報するシステムを導入した。田中参事は「特に西部地震は時間との闘い。砂浜から離れた場所で泳いでいる人たちにすぐに危険を知らせることができるだろうか」と懸念する。
 市は津波のハザードマップを配布するなど、市民への啓発活動に力を注ぐが、1番の課題は市外から訪れる観光客の避難誘導という。海沿いのホテル・旅館24軒と避難ビルとしての協力を約束し、地元観光団体も災害後の避難民の受け入れ準備をしている。
 田中参事は「大きな災害が起きても、ホテルや旅館の協力で、できる限りの対策を用意してある。地震発生の情報を素早くキャッチし、ビーチにいる人たちをいかに迅速に避難誘導できるかがポイントになる」と話す。


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行楽シーズンに観光客でにぎわう熱海サンビーチ。
国道135号を挟んで、ビル群が並ぶ=熱海市



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