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わがまちの津波対策

〔9〕伊東市 観光地特有の対策必要

2005/12/27
 伊東市宇佐美の行連寺にある津波供養碑の碑文には「元禄地震(1703年)による津波は潮が引くことなく襲ってきて380人余りが命を失った」と刻まれている。 相模湾に面する同市は東海地震以上に関係の深い神奈川県西部の地震による津波被害の想定を記した冊子「つなみ」を全戸配布。市民に過去の被害から学ぼうと呼び掛けている。
 「やはり1番怖いのは夏の観光シーズン最中に津波がくること」と同市の三間雅之地震防災室長は語る。海岸で遊ぶ観光客にいち早く情報を伝えるために平成7年、気象庁の地震情報を衛星を通じて受信、自動的に同報無線で避難を呼び掛けるシステム「エミリス」をいち早く導入した。
 また海岸沿いの3階建て以上の建物20戸を津波避難ビルに指定。同報無線などで避難指示が出た際、建物内に避難できる体制を整えている。
 このほか海岸線19カ所に地震と津波に注意を促す看板を設置したほか、市内の195カ所にその地点の海抜を表示した標識を配置しているが「やみくもに地震、津波に警戒を―と呼び掛けるだけでは観光地としてイメージダウン。安心感を与えるような表現の工夫が必要」と三間室長は観光地特有の対策の必要性を強調する。
 一方、市民の間の「地震慣れ」も課題だ。数度の群発地震を体験した市民の間には「揺れたが日常生活には支障はなかった」といった意識が広がっているという。しかし遠くで起きた地震による津波には揺れの前兆がない。同室では「市民に対しては危機感を持ってもらう啓発運動が必要」と話す。


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砂浜に設置された津波への警戒を呼び掛ける看板

=伊東市のオレンジビーチ



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