家に全員が集まった東海さん一家は、いざ地震発生、という時のために入念に備えのチェックを始めた。
備蓄袋を再度開いた伊豆美さんは「食料は非常食3日分を含めて、1週間分は大丈夫だと思うわ。水も1人1日3リットルを3日分、確保できています」。雑用水用にポリタンクにも水を満たしておいた。
遠州君と富士子ちゃんは非常持ち出し品の確認を担当。絶対欠かせないラジオと懐中電灯はスイッチを入れてちゃんと使えるかを確かめた。「予備の電池も用意してあるよ」。リストに沿って一つひとつチェック。おじいちゃん、おばあちゃんの常備薬も袋にしのばせた。
持ち出し袋は、すぐに持ち出せるよう、出口のそばに。「懐中電灯は枕元。逃げる時けがをしないように、靴も枕元に置いておかなくちゃね」。ヘルメットや防災ずきんも身の回りに用意した。
東海地震の防災強化地域が愛知県などへと大きく拡大。発災後の外からの救援はすぐには期待できなくなった。県の第3次被害想定では、発災3日後でも食料は125万人分、水は1500トンが足りないなど、厳しい予測となっている。
「わが家はこれで、当面は何とか耐えられそうだ。でも、準備しておいてよかった、と言えるのは地震を無事に乗り切ってこそ。気を引き締めよう」。駿河さんの言葉に皆がうなずいた。