自主防災組織の活動に積極的に参加するには、どうしたらいいか。最も簡単で、かつ意義もあるのが、防災訓練への参加だ。
大地震が起こると、火災や生き埋めなど、さまざまな緊急事態が身の回りで起こる。「いざというとき、慌てずしっかりと行動ができるように、訓練を重ねておかないとね」と駿河さん。
静岡県では、定期的に防災訓練が行われている。「防災の日」の9月1日の総合防災訓練や、「地域防災の日」となっている12月の第1日曜の地域防災訓練、7月の津波対策推進旬間の津波避難訓練などだ。情報の収集伝達といった、個別にテーマを設けた訓練に取り組む自主防もある。
昨年度の東海地震についての県民意識調査では、「何らかの防災訓練に参加している」と答えた人は65.7%で、2年前より改善した。東海さん一家も毎年、9月や12月の訓練日には、近所の公園で行われる自主防の訓練に参加している。ただ、消火器の使い方や応急手当て、炊き出しなど、毎年決まったメニューが多く、伊豆美さんによると「出てくる人の顔触れも、いつも同じような感じだわ」という。
「多くの住民が参加できるように、これからはいろいろと工夫も必要だろうね」と駿河さん。宿泊体験を取り入れたり、シナリオを設けない形式で行ったりと、各地で実施例も増えてきた。「お祭りなどのイベントに合わせるとか、ウオークラリーと防災を組み合わせるとかすれば、子供も楽しみながら参加できるよ」と遠州君、富士子ちゃんが声をそろえた。