自宅や家財を地震から守るためには、耐震補強や家具の固定などの対策が重要。さらに、被害を受けた場合の「保障」も、経済的な備えとして考えたいポイントだ。「保障、といえば、地震保険があるね」。駿河さんがパンフレットを持ち帰った。
地震保険は、政府と損保会社が共同で運営し、営利を目的としない特殊な保険。「どんな場合に保障が受けられるのかしら」と伊豆美さん。「地震や噴火、津波で、火災、損壊、流失、埋没したとき、ということだね」。火災保険とセットで申し込む仕組みになっている。
「東海地震がある静岡県は、加入している人が多いんだろうね」と遠州君。駿河さんは「全国平均(16%)は上回っているけど、まだ19.5%(昨年3月末現在)で、全国では5番目。伸び悩んでいるという感じだね」とデータをめくりながら答えた。保険料は、地震の発生危険度に応じて全国を4等級に分け、設定。静岡県は最も高い四等地で、木造家屋で保険金額1000万円の場合の保険料は年間2万4900―3万5500円だ。1等地に比べ約3倍と割高で、伸び悩みの一因といえる。
「それでも、昨年秋には料率改定があって、以前より割引が進んだそうだよ」と駿河さん。木造家屋全般で引き下げられたほか、耐震性能に応じた割引も導入された。
阪神・淡路大震災では、家が全壊してローンだけが残ったり、地震による火事で家が焼けても加入が火災保険だけだったため保障が受けられなかったりなど、悲惨なケースが少なくなかった。「保険で『安心』を買うことも、大事な備えの1つだね」。駿河さんが強調した。