「地震が起きた後、必要になる物もあらかじめ用意しておかなくちゃ」。いわゆる「非常持ち出し品」。東海さん一家が集まって検討を始めた。
地震の啓発パンフレットなどには、持ち出し品のいろいろな例が載っている。ヘルメットや毛布、寝袋、ジャッキ、ラップ類、着替えなど、どれも機能があり便利な物だ。絶対欠かせないものももちろんある。
災害時に、何より欲しいのは被害の状況や生活関連の「情報」。「となると、必携なのはラジオだね」と駿河さん。コンパクトなもので十分だ。
人間は光がないと行動できない。深夜に起きた北海道南西沖地震(1993年)では、住民がやみの中で避難に苦労し、津波で多くの命が奪われた。「懐中電灯も絶対必要」と遠州君。ラジオ用と合わせて予備の電池も入れておく。
不可欠のものをベースに、あとはどこまでそろえるか、何を優先させるかは、赤ん坊や介護の必要なお年寄りのいる家など、家族の構成や事情などでも変わってくる。「わが家にとって最小限必要なものをきっちりそろえた上で、プラスアルファを考えましょう」と富士子さん。
非常持ち出し品をどこに置いておくかも、大事。持ち出しやすい場所がどこなのかは、玄関のそばや居間、屋外の物置など、やはり家によって違う。かさばるもの、重いものは車に入れておくのも1つの方法だ。
「非常用品をそろえることと同時に、何が必要か、どこに置くかなどを家族1人ひとりが考えることで、災害をイメージすることが大切なんだね」。駿河さんの言葉に皆がうなずいた。