家の内外の安全確認はひと通り進んだ。次は生活対策だ。
東海地震では、大きな被害が広範囲に及ぶ。「自分のところにすぐ救援が来る、なんて期待できないね。自分で何とかする力をしっかりと持たないと」と駿河さん。その基本となるのが「備蓄」だ。
人間は水がないと生きていけない。逆にいえば、水さえあれば当面は何とかなる。備蓄もまず水から考えたい。
「どれぐらいの量がいるのかな」と富士子ちゃん。「備蓄は最低3日分、というね。水なら1人につき1日3リットル必要とされるそうだ。4人家族のわが家でいうと1日12リットル、3日で36リットル。ポリタンクなら2つ分だ」と駿河さんが説明した。
一番簡単な保存法はやはりポリタンク。空気が入らないように、水を口までいっぱい入れるのがこつ。ただ比較的劣化しやすいため、定期的に水を入れ替える必要があり、少し面倒くさいのが難だ。
市販のペットボトル入り飲料水を用意するのも手軽な方法だ。「置く場所は?」と遠州君。「なるべく日陰の涼しいところが長持ちするようだね」
飲料水も大切だが、雑用水も確保しておくと何かと便利。「風呂の残り湯や、水洗トイレのタンクの水だって、煮炊きなどには使えるわ」と伊豆美さん。ふだんから風呂に水を張ったりと、心掛けることが、いざという時に役に立つ。
県の東海地震第3次被害想定によると、地震発生直後は上水道の9割が断水。2日後でも断水は7割に及び、地域によっては応急復旧に約30日を要すると予想する。