家の周りや家の中の安全チェックが進んだが、何と言っても家そのものの強度を知ることが大事。その第一歩が簡易耐震診断だ。
東海さんの家は、25年ほど前に建てた木造2階建て。昭和56年以前のいわゆる旧建築基準下の建物で、阪神・淡路大震災の実証例からも「東海地震で倒壊の恐れが強い」とされる。「わが家の丈夫さがどの程度か、確かめてみよう」と、一家は市役所でもらった「わが家の耐震診断」調査票=写真=を手に取った。
診断の方法は調査票に説明がある。まず1階部分の平面図を作るところからスタート。いろいろと計算が必要だが、説明に従えば、難しくはない。「中学生でも十分できるそうだ」と駿河さん。「じゃあ、僕がやってみるよ」と遠州君が挑戦した。出た評点は1.0で「専門家の診断を要します」の判定。0.7未満だと「倒壊または大破壊の危険があります」の厳しい評価になる。
「静岡県では1.5未満の人を対象に、市町村が無料で専門家を派遣してより詳しい診断や補強の相談に応じてくれるそうだよ。早速、申し込んでみよう」。精密診断をすることで、家のどの部分が弱いか、あるいは比較的安全な場所はどこか、なども分かる。そうすれば、地震が起きた時にどの部屋に逃げ込めばいいか、などのとっさの行動の判断にも役立つ。
評点0.7未満の人で専門家の診断を受けた人が補強をする場合には、30万円を補助する制度も始まっている。「そのためにも、まず簡易耐震診断から、ということだね」。調査票は市町村役場や県の行政センターなどで配布している。