地震のときに家の中がどんな状況になるか、イメージは一通りできた。「次は、実際に危険の防止をしなきゃね」。駿河さんたちは日曜日、そろって近くのホームセンターに出掛けてみた。
防災用品コーナーには、家具固定をはじめいろいろな安全用器具が並んでいる。L型のねじ留め金具や、ワイヤやベルトで固定する器具、粘着シートなどなど。値段は数百円から1000円前後だ。一家はいくつか購入し、帰って作業を始めた。
たんすなど背が高く重い家具は、金具で天板と鴨居(かもい)をしっかりと留める。本棚、食器棚などは中の物の飛び出しにも注意したい。棚板が固定されていない場合は金具や接着剤で留め、パイプなどで桟(さん)を付けるのも有効。開き戸には留め金具を。重い物はなるべく下に置きたい。
「ガラスが割れると怖いね」と富士子ちゃん。伊豆美さんが飛散防止フィルムを張った。「寝るときにはカーテンを引いておいた方がいいわね」
テレビなども、粘着テープや固定ベルトなどで足元を留めておくだけで、効果はあるという。「動きだしの最初の勢いを抑えられれば、危険度が随分違うそうだよ」と駿河さん。大型冷蔵庫には裏側に取っ手(手掛け)があるので、固定用ベルトの利用が有効だ。
「応接間にあるこの照明は大丈夫かな」。遠州君が天井を指さした。重そうなつり下げ型。「揺れで落ちるかもしれないね。つりひもが丈夫か、チェックしよう」。照明は天井に直接取り付けるシーリング型が、より安全だ。自分たちの手でも十分対策はできると分かった。