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減災への挑戦~緊急地震速報

【3】県民の情報入手 当面はメディア限定

2007/09/27
 10月から始まる緊急地震速報の一般提供。誰もが一様に情報を入手できるとは限らない。短時間で広く一斉に―という制約上、伝達の主役はテレビ、ラジオの放送が担う形になる。
 NHKは衛星放送やラジオなど所有する8波すべてで速報を全国的に展開する。日本民間放送連盟(民放連)が8月末に示した「各社それぞれが判断することになる」との方針を受け、静岡放送など県内の民放4社も今月18日、テロップ(字幕)を使ったテレビ放送の開始を決めた。
 「緊急地震速報は命を直接救える重要な情報。ある程度番組を犠牲にしても仕方がない」と話すのは、NHK静岡放送局の三摩真巳放送部長。コンピューターが情報を解析し、編集判断を介さずに「緊急地震警報 強い揺れに警戒してください」のテロップと音声、警戒地域の地図を画面の下半分に割り込ませる。
 緊急地震速報の対象となる震度5弱以上の地震は、全国で平成18年に3回、17年は11回発生した。新潟県中越地震と続発する余震に見舞われた16年は28回だった。平均で年に10回程度、テレビに緊急地震速報が登場する勘定で、県民が情報に触れる機会は今後、確実に増える。
 ラジオ放送には、音声で伝える難しさがある。運転中に速報を聞いた場合、ドライバーが急ブレーキを踏んで追突事故を招くのでは―との懸念も強く、足並みはそろわない。それでも「11月1日から放送に踏み切りたい」(SBSラジオ)、「来年4月に開始する予定で準備している」(K―MIX)など、各局で前向きな検討が進んでいる。
 速報の情報入手は当面、メディアの発信に限られそうだが、携帯電話で受信できれば一気に身近な情報になる。NTTドコモは今秋、KDDIは来春までに緊急地震速報を受信できる機種を販売する予定。発売時期は未定だがソフトバンクも新機種の開発を急ぐ。
 気象庁地震火山部管理課の斎藤誠即時地震情報調整官は「(携帯電話は)多くの人が普段、電源が入った状態で身に着けているツール。緊急地震速報を伝える有効なメディアになるだろう」と期待を寄せている。

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緊急地震速報を放送するNHKテレビのイメージ画面



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