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東南海・南海地震はフィリピン海プレート(岩板)と陸側プレートの境で起きるプレート境界の地震。太平洋沖の南海トラフ(海底のくぼみ)に岩板が年間数センチずつ沈み込む際、陸側の岩板が引き込まれてたわみ、たまったエネルギーが限界に達すると境界部分で岩板が跳ね上がる。
「地震の大きさはこの時のエネルギーの放出量で決まる」と京都大防災研究所の入倉孝次郎教授。プレート境界がため込めるエネルギーの限界はほぼ一定なので、放出分のエネルギーが次回までに充てんされる。
安政南海地震から約九十年後の一九四四、四六年に起きた昭和東南海・南海地震はマグニチュード7・9と8・0。ここで起きる地震としては小さめだった。入倉教授は「エネルギーの充てんに時間がかからない。大きさは分からないが、次の地震の時期は早いだろう」と警告する。
揺れの特徴は「広範囲かつ長時間」だ。震源の深さは四○―五○キロ。阪神大震災を起こした兵庫県南部地震など内陸型地震と比べて深い。入倉教授は「広い範囲で、数分間は揺れ続けるだろう」と予想している。
ただ名古屋工業大の久保哲夫教授(耐震工学)は「内陸型と比べてゆっくり、ゆさゆさと揺れる。特にプレート境界地震だから建物が壊れやすいとはいえない」と話す。
ただし、高い建物では「共振が起きて揺れが大きくなる」(入倉教授)という。久保教授は「想定震度で高層ビルが壊れるとは考えにくいが、上層階はかなり揺れる。家具に突っかえ棒をするなど住まいの防災に気を配って」と話している。
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