髪結い「無駄なく粋に」 ミウラ美容院(中区元浜町)
浜松市中区元浜町の浜松まつりの髪結いと言えば「ミウラ美容院」。同町のまつりの“美の歴史”を作り上げ、守り続けてきた。2代目の三浦正子さんは美容師歴50年。その大半の30年間にわたっておはやし連の髪と化粧に携わる。
「元は男のまつりだから、無駄がなく粋なことが大事」と三浦さん。髪形の基本は、江戸時代からとびや大工など、法被を着て働く人たちと同じように手ぬぐいをかぶる「けんかかぶり」で、髪はまとめ、すべて隠れるようにきっちりかぶる。
魔よけの色として伝えられている紅色の口紅をさし、紅色の目張りを入れると、舞台映えしてかわいらしい、髪も化粧もそろいのおはやし連が完成。この「様式美」も重要なポイントだ。
三浦さんは「町のまつりに欠かせない縁の下の力持ちであることにプライドがある。美容院が続く限り、髪も化粧も変えない。まつりに流行は要りません」ときっぱり。30年間おはやし連からお金はもらっていない。
その美の伝統をつなぐ3代目は姉の孫の三浦麻理砂さん。「半端な髪と化粧は許されない」と2代目の精神も受け継いで頼もしい。自分も小学6年時に経験したおはやしは「3日間限りのあこがれの舞台」。これからも子どもたちの思い出を変わることなく彩り続ける。2人の思いは同じだ。
※期間中の携帯サイトには凧揚げや御殿屋台引き回しの動画もアップします。