浜松市中区常盤町の凧(たこ)揚会が今年の浜松まつりで特大の8帖(じょう)凧を揚げる。5月に88歳になる同町の前嶋文雄さんの米寿の祝いに長男文明さん(56)、二男隆文(55)さん、三男映雄さん(51)の息子3人が資金協力して実現した。11年前、77歳で“喜寿凧”を揚げたのに続き、前嶋さんの長寿祝い凧は2回目。少子化で同町は初凧の件数が減っているといい、「町を盛り上げたい」と大空に舞う瞬間を一家で心待ちにしている。
“浜松っ子”の文雄さんは「家族が一つになり、町内も一致団結できることに協力できるなら、この上ない幸せ」とこれまでに息子3人、孫7人の全員の初凧を揚げてきた。
8帖凧は縦横約3メートル。上空で安定を保つために凧の下につるす尾縄は20メートルに及ぶ。29日は前嶋さんの自宅前に常盤町凧揚会の約30人が集まり、約2時間をかけて慎重に糸目付けをした。
同町にとって8帖凧は前回の喜寿凧以来、11年ぶり。常盤の「ト」の青字と、住民の「和」を示す赤い輪のマークが白地に映える大凧を見つめ、同町凧揚会の樋口正組長(38)は「初凧が少なくなった中、長寿凧を揚げさせてもらうのはありがたい。元気に長生きして、卒寿、白寿の祝い凧もぜひ」と話した。
※期間中の携帯サイトには凧揚げや御殿屋台引き回しの動画もアップします。