僕は中学の時、3年間連続で1学期だけ学級委員長でした。理由は簡単、進級したての僕の優等生ぶる態度にみんな惑わされ、僕を推薦してしまったが最後、クラスをめちゃくちゃにされ2度と推薦されないという流れなのです。
中3の初日、学級委員長になった僕の最初の仕事はクラスの「級訓」を決める司会をすることでした。案の定誰も手を挙げません。僕は一緒のクラスだった今の相方藤田に向かって「お! 藤田君ありますか! さすがですね、じゃあ藤田君」と、手など1ミリも挙げてない藤田を陥れて指名しました。藤田は白目を剥きながらも何か言わなきゃと思ったんでしょう。「む、無休、がいいと思います」と答えたのです。却下しようとした瞬間、担任の熱血先生が「いいなぁ無休! みんなで卒業まで1日も休まない、これは素晴らしい目標じゃないか!」と気に入ってしまったのです。かくして級訓は「無休」に決定しました。
卒業まで、クラスのみんなはどんなに体調不良でも休めなくなりました。最悪でした。しかし、3学期の半ばくらいまで誰1人休んでない状況が続くと、自然とクラスに「みんなで無休を達成したい!」という不思議な一体感が生まれてきました。そんな時、D君のお父さんが亡くなってしまったのです。D君はもちろん休みました。当然です。しかし、不謹慎だけどみんなの中に「無休はどうなるんだ?」という疑問が生じたのは確かでした。それでも(このD君の休みはきっと例外だ)と心の中で言い聞かせました。全員が。いや、1人を除いては。そう、さっそく次の日! デブで怠け者のO君が休んだのです! 理由はただの「腹痛」でした。正真正銘「無休」が崩れ落ちた瞬間でした。青春を返せ!