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アッチョンブリケな日々

「級訓」に燃えた日々

2008/02/18

 僕は中学の時、3年間連続で1学期だけ学級委員長でした。理由は簡単、進級したての僕の優等生ぶる態度にみんな惑わされ、僕を推薦してしまったが最後、クラスをめちゃくちゃにされ2度と推薦されないという流れなのです。
 中3の初日、学級委員長になった僕の最初の仕事はクラスの「級訓」を決める司会をすることでした。案の定誰も手を挙げません。僕は一緒のクラスだった今の相方藤田に向かって「お! 藤田君ありますか! さすがですね、じゃあ藤田君」と、手など1ミリも挙げてない藤田を陥れて指名しました。藤田は白目を剥きながらも何か言わなきゃと思ったんでしょう。「む、無休、がいいと思います」と答えたのです。却下しようとした瞬間、担任の熱血先生が「いいなぁ無休! みんなで卒業まで1日も休まない、これは素晴らしい目標じゃないか!」と気に入ってしまったのです。かくして級訓は「無休」に決定しました。
 卒業まで、クラスのみんなはどんなに体調不良でも休めなくなりました。最悪でした。しかし、3学期の半ばくらいまで誰1人休んでない状況が続くと、自然とクラスに「みんなで無休を達成したい!」という不思議な一体感が生まれてきました。そんな時、D君のお父さんが亡くなってしまったのです。D君はもちろん休みました。当然です。しかし、不謹慎だけどみんなの中に「無休はどうなるんだ?」という疑問が生じたのは確かでした。それでも(このD君の休みはきっと例外だ)と心の中で言い聞かせました。全員が。いや、1人を除いては。そう、さっそく次の日! デブで怠け者のO君が休んだのです! 理由はただの「腹痛」でした。正真正銘「無休」が崩れ落ちた瞬間でした。青春を返せ!


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「アッチョンブリケな日々」はお笑い芸人の大村朋宏さんが、静岡新聞の毎月第3月曜日夕刊の「情熱細胞」に連載しているコラムです。

◆プロフィール 大村朋宏(おおむら・ともひろ) 1998年に結成したお笑いコンビ「トータルテンボス」のボケ担当。2006年「第6回M-1グランプリ」決勝5位の実力を持つ。沼津東高出身。32歳。
◆お知らせ トータルテンボス・大村さんへのメッセージは〒422―8670 静岡新聞社編集局「情熱細胞」係まで。Eメール(jonetsu@shizushin.com)やファクス<054(286)5944>でも受け付けています。

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