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アッチョンブリケな日々

秋と言えば学園祭        

2008/08/22
 まだ残暑は続いていますが、もうすぐ秋になりますね。秋になると、我々芸人のお仕事として「学園祭周り」があります。学園祭にはいろいろな思い出があるのです。
 一昨年、富山県の山奥の大学の学園祭に行ったときのことです。富山県の人には悪いですが、学校周辺は「ど」がつくほどの田舎でした。刺激好きな僕は、自分がもしここに住んでいたら? と想像してみただけで若干吐き気を覚えたので、それ以上想像することを即座にやめました。
 ネタとコーナーを無事に終えて楽屋に戻ると、藤田がいきなり「きゃんっ!」という完全にキャラじゃない悲鳴をあげました。何だ? と思い藤田が指さしている方を見てみますと、ソファーの上に1匹の気持ち悪い「蛾」がとまっていました。なんだいなんだい、藤田は蛾が苦手なのかい。長年一緒にいましたが新発見でした。と同時に、しめしめでした。近づいてその蛾を見てみると、見たことのない、この世のものとは思えないグロテスクな緑色をした蛾でした。確かに気持ち悪さがこの上ありませんでした。
 その時あるいたずらが浮かびました。そういえはネタの出番前に食べたお弁当の割り箸の袋が、蛾と同じような緑色をしていたではありませんか。すぐさま僕はその割り箸の袋を蛾サイズにうまく丸め、右手に忍ばせ、油断している藤田の背後に近づきました。そして「藤田! さっきの蛾が!」と叫び、藤田の首筋からTシャツの中に放り込みました。瞬間藤田は「ぎゃーっ! ぎゃーっ!」と持ち前のアフロをゆっさゆっさ揺らしながら、偽物の「蛾」に「苦」しみに歪んだ顔で、あたりを「円」を描くように1人、のたうち回ったのです! 大成功でした。まさに富山の学園祭での藤田の「蛾苦円祭」でした!

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「アッチョンブリケな日々」はお笑い芸人の大村朋宏さんが、静岡新聞の毎月第3月曜日夕刊の「情熱細胞」に連載しているコラムです。

◆プロフィール 大村朋宏(おおむら・ともひろ) 1998年に結成したお笑いコンビ「トータルテンボス」のボケ担当。2006年「第6回M-1グランプリ」決勝5位の実力を持つ。沼津東高出身。32歳。
◆お知らせ トータルテンボス・大村さんへのメッセージは〒422―8670 静岡新聞社編集局「情熱細胞」係まで。Eメール(jonetsu@shizushin.com)やファクス<054(286)5944>でも受け付けています。

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