Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ第5日(9日・ヤマハスタジアムほか=8試合)は、1次リーグ第5戦を行い、C組で既に1次リーグ敗退が決まっている磐田は、ホームで意地をみせ1―0で大分を下した。
▽C組
(1)ヤマハ
磐田(1勝1分け3敗)(4) 1(0―0 1―0)0 大分(3勝2敗)(9)
▽得点者【磐】中山(PK)(1)
▽観衆 3876人
【評】1次リーグ敗退が決まっている磐田だが、ほぼベストの布陣で臨むと、中山のPKで大分に競り勝った。
立ち上がりからボールを支配した磐田。しかし、運動量が少なく攻めにリズムが生まれなかった。攻撃が単調になり、大分のカウンター攻撃に危うい場面も作られたが、守備陣は集中力を切らさずにしのいだ。
後半も磐田のエンジンのかかりは悪い。パスの出し手ともらい手の呼吸も合わずに好機をつぶしていた。が、後半30分、均衡を破る場面が訪れた。船谷のスルーパスに抜け出した中山が倒されてPKを得た。中山がきっちりと決めると、大分の反撃を許さなかった。
中山 これがプロの姿勢
位置づけが難しい試合。「こなすだけの試合にしてはいけない」とチームを鼓舞していた中山が闘志あふれるプレーでプロとしての姿勢を見せつけた。決勝点となるPKを決めてナビスコ杯の得点数も単独トップの25に伸ばした。
力強いシュートでゴールネットを揺らすとベンチ前に直行した。この日、二男(第2子)が誕生した林丈統に駆け寄ると、チームメートと一緒に揺りかごポーズで祝福した。自身の得点記録よりも、「タケ(林)がいればけっただろうが…。あれは外せなかった。(揺りかごのパフォーマンスを)やれてよかったよ」とおどけて見せた。
この得点で試合が、ようやく活気づいた。PKを献上したDFが退場となって相手は10人。スペースも開きだして攻めの勢いも増すと、中山が見事な反転からゴールポストに当たる惜しいシュート。さらに体を張った守備で沸かした。
収穫は他にもあった。山崎、岡田の新人2人も公式戦デビュー。精力的なプレーを見せて、指揮官も「満足している」とうなずいた。