サッカーの第87回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、静岡新聞社共催)第7日は4日、Jリーグ1部(J1)勢が登場して、ヤマハスタジアムなどで4回戦13試合を行い、磐田は後半、地力の差を見せつけ順大に6―1と圧勝した。
▽4回戦
磐田(J1) 6(2―1 4―0)1 順大(千葉)
▽得点者【磐】前田、太田、カレン2、茶野、成岡
【順】岡本
【評】磐田は序盤、守備を固める順大に手こずりながらも、着実に得点を重ねて5回戦進出を決めた。
ボールを支配する磐田はパスを回して切り崩しを狙った。ゴール前で体を張るDF陣に跳ね返される場面が続いたが、前半18分、ファブリシオの右クロスから前田が決めて先制した。その5分後、FKから岡本に押し込まれて同点とされたものの、あとは相手の反撃を許さずに太田のゴールで前半を折り返した。
後半、順大の運動量が落ちると、磐田が攻守で圧倒した。波状攻撃で敵陣に迫ると、後半7分、ゴール前のこぼれをカレンがゲットして2点差に。その後も攻撃の手を緩めずに茶野、成岡が決めるなど3点を加えて突き放した。
ゴール量産次戦に弾み
○…大学生相手でプレーしにくさもあった初戦だが、終わってみれば大勝発進。磐田は順当に5回戦へ勝ち進んだ。田中は「初め苦戦したが、よくあるパターン。試合をコントロールできたし、これが、ふつうの結果」と冷静に振り返った。
相手はゴール前に引いて守備を固めてきた。立ち上がりからボールを回して穴を探した磐田。ワンツーで中央を突き、ファブリシオらがミドルシュートでゴールを脅かした。しかし、順大の奮闘で攻めあぐねる場面も。前田の先制点の直後に、スキを突かれて同点に持ち込まれたが、慌てることはなかった。
順大の頑張りも前半まで。後半は力の差を見せつけて、「相手の運動量がだいぶ落ちてうまくいった」と前田。2得点のカレンも「前半が(ボクシングの)ジャブのように効いて、スペースが空いた後半は自由にできた。2ゴールは個人としても次の試合への弾みになった」と続けた。
リーグ戦では得点力不足も課題となっていただけに、大学生相手とは言え6ゴールはプラス材料。前田は「優勝を目指しているので、もっとプレーの精度を上げていかないと」と気を引き締めたが、田中は「守備の反省もあるが、点を取れたことは大きい。次につながる」と前向きにとらえた。
順大・岡本 古巣に一矢
○…昨季まで磐田に在籍していた順大のFW岡本達也が古巣相手に1ゴールを奪った。
1点をリードされた前半23分のセットプレーからだった。ゴールラインを割るかに見えた右FKを、角度のないところから頭でゴール内へ押し込んだ。同点に持ち込むのがやっとで、「1点を取ったが、それ以外はシュートもなし。ぼろ負けですよ」と悔しさをにじませた。
「大学4年間で1度は対戦したかった」。願ってもいなかった好機到来に、気合も入っていた。しかし、力の差を見せつけられて、「楽しみにしていたが…。個人的にも、もっとプレーの精度を上げないと、Jリーグでは通用しない」と表情を引き締めた。