Jリーグ1部(J1)第1節最終日(4日・日立柏サッカー場ほか=2試合)は、昨季5位の磐田がJ1復帰の柏に0―4で敗れた。昨季7位の名古屋は終盤に2得点し、同11位の千葉を2―0で下した。
柏 1勝(3) 4(1―0 3―0)0 1敗(0) 磐田
▽得点者【柏】フランサ2(2)菅沼2(2)
▽観衆 10960人
【評】磐田は柏の勢いに押されて失点を重ねると、反撃できずに完敗した。
磐田の立ち上がりは悪くなかった。前線が素早く動き中盤の押し上げで攻め込んだ。だが、前半9分、右CKからの好機を逸すると、攻めのペースもダウン。運動量も落ちて、相手ボールへの寄せが甘くなった24分、シュートの跳ね返りをフランサに押し込まれて先制を許した。
この失点で焦りが生まれ、強引な攻めが目立ち始めた。けがのファブリシオに代えてカレンを投入し、中盤を組み換えた後半も、攻撃がかみ合わない。ミスから速攻でピンチを招く場面が続くと、後半12分、18分と立て続けにゴールを奪われた。終盤に4点目を決められるなど、反撃の糸口をつかめぬまま敗れた。
先制点許し焦り 攻守にミス連発
開幕ダッシュを狙うどころではなかった。攻めは思うように機能しないばかりか、思い切りの良い相手の攻めに失点を重ねての完敗で、最悪の最下位スタートとなった。
0―4黒星は99年8月28日、ホームで鹿島に完封負けして以来。開幕戦での最下位は初めてで、右手甲の骨折を抱えながらキャプテンマークを巻いた鈴木は「見ての通り、ひどい試合。甘えをすべて捨てて必死にやっていくしかない」とふがいない結果に怒りの表情を浮かべた。
前半の立ち上がりは意欲的な動き出しで柏陣内に攻め込んでいた。判断ミスもあって、決定機までは作れなかったものの、上々の滑り出しかと見られた。だが、思わぬ形で先制点を決められて、ここから歯車は完全にかみ合わなくなりミスの連発。成岡は「失点して前がドタバタし冷静さを失った」と不安視していた「前線と中盤の連係のズレ」が生じたことを悔やんだ。
選手個々は何とか打開を図ろうとしたが、「サポートも少なく、孤立する場面が多かった」と上田。強引な突破を仕掛けては柏の守備網に引っかかるばかり。リードを広げたことで守備のバランスを整えた柏のゴールをこじ開けることができなかった。
厳しい結果を突きつけられた磐田。次のホームで行う大分戦までの1週間でどう立て直すか。「やるしかない」と言葉を振り絞った成岡。出番のなかった中山は「これが実力。ビリですから、ここから上がるしかない。現状を認め、死にものぐるいでやるしかない」と危機感を募らせた。
村井が復帰
○…左サイドのスペシャリスト、村井慎二がピッチに戻ってきた。日本代表戦での大けがから復帰し、昨年5月6日以来、約10カ月ぶりのリーグ戦だった。
後半24分。FW西に代わって送り出された。だが、チームは3点を追う厳しい展開。実戦の感覚をかみしめられるような状況ではなかった。果敢に突破を仕掛けようとしたが、連係はかみ合わない。ゴールを演出することもできず、「残念だ。やってきたすべてを否定された0―4の結果だった」と唇をかんだ。
キャンプ後に上田が五輪予選でチームを離れ、その後の練習試合は先発。コンディションも上がり、柏戦も先発が予想された。しかし、ベンチスタート。「仕方がない。出してもらえて良かった」。悔しさを押し殺すような淡々とした口調だが、「J2から上がったチームにやられて…。今からでも危機感を出さないと」と自身のことよりチームの立て直しを誓った。