Jリーグ1部(J1)第4節第1日(31日・ヤマハスタジアムほか=7試合)は、磐田が千葉を1―0で破り3連勝した。
ヤマハスタジアム
磐田3勝1敗(9) 1(1―0 0―0)0 千葉1分け3敗(1)
▽得点者【磐】カレン(1)
▽観衆 12379人
【評】磐田は序盤の1点を懸命に守り切った。
磐田は前半6分、ファブリシオのロングパスを受けた太田が右から折り返し、ゴール前に切り込んだカレンが決めて、早々と先制した。だが、このあとは中盤を抑えられ、サイドを崩される場面が目立ち、防戦に追われた。
後半も立ち上がりこそ押し込んだが、徐々にラインが下がり、再び守勢に回った。殊に、前線で起点になっていた成岡を下げたため、攻撃のリズムが崩れ、完全に主導権を握られて苦しんだ。それでも、最終ラインの踏ん張りと、千葉のシュートミスにも助けられて、最後までゴールを許さず逃げ切った。
踏ん張った守備陣 集中力でカバー
完封勝利で3連勝を飾った。だが、選手の言葉は一向に弾まない。絶妙の折り返しで決勝点を演出した太田が「満足している選手は誰1人いない」と口を開くと、今季初ゴールのカレンも「(ゴール後の)84分間、守備陣に助けられた」。先制点コンビの言葉が納得できない試合内容を言い表していた。
前半は精力的な動きからペースを引き寄せていた。太田の動き出しに合わせて、成岡がスペースを突いたりボールをさばいた。ナビスコ杯・横浜FC戦の反省もあって、試合前からイメージしていた通りの展開だった。ゴール前まで攻め上がりながら、詰めの甘さもあったが、前半6分、見事な速攻で先制ゴールを奪った。
ここから畳みかける攻撃が繰り出せない。パスミスや連係ミスもあって千葉に攻め込まれるシーンが増え出した。球際の激しさや周囲のカバーでしのいでいたが、前半の終盤から後半にかけては、危うい場面の連続。次々にサイドからクロスボールが入ってきたが、何とか、DFや守護神川口の好セーブで踏ん張った。相手のシュートミスなどにも助けられた。
選手交代で攻守のバランスが崩れ、「前からのプレッシャーがなくなった。効率良く戦えていない」と川口。山積する課題を認めながらも、じっくり修正している時間もない。守護神は「試合で見せた粘り強さ、集中力は大きな収穫だし、勝つことで自信も出てくる」と次の試合へいい形でつなげることを強調した。
初先発の大井体張って零封
○…鈴木不在で不安もあった守備ラインだったが、今季初先発のDF大井健太郎の体を張った守備が光った。
田中とのセンターバックコンビは立ち上がりから安定していた。日本代表FW巻を自由にプレーさせず、大井は「ポストプレーをうまくやられると、2列目から飛び出してくる。足元は怖くなかったし、前半は主導権を握れた」と振り返った。
前半40分に田中が負傷退場するピンチにも、落ち着いていた。後半21分、左サイドを突破された絶体絶命の場面では体を投げ出してクリア。最後まで集中を切らさず、「マコさん(田中)もいなかったし、攻められ続けて気を抜く暇もなかった」と苦笑いした。
守備陣に故障者が相次ぐ窮地だが、「自分も5年目。ここで頑張らないと。ヒデさん(鈴木)、マコさんの代わりではなく、その上を狙っていきたい」。頼もしい言葉を口にした。