Jリーグ1部(J1)第9節(3日・日本平スタジアムほか=9試合)は、清水―磐田の「静岡ダービー」で、清水が2―1で競り勝った。この試合で中山がJリーグ記録となる14年連続得点を挙げた。
(1)日本平
清水5勝1分け3敗(16) 2(2―1 0―0)1 磐田5勝4敗(15)
▽得点者【清】チョ2(4)【磐】中山(PK)(1)
▽観衆 20318人
【評】清水が前半のチョ・ジェジンの2ゴールで磐田に競り勝った。
清水は立ち上がり守勢に回った。だが、徐々に中盤で優位に立って攻勢に転じ、18分、右サイドを突破した岡崎の折り返しをチョが決めて先制。4分後にPKで追いつかれたが、素早いカウンターを主体に攻め込むと、40分、磐田のパスミスを拾って右サイドに展開、市川のセンタリングをゴール前に飛び込んだチョが鮮やかに合わせてゴールを奪った。
磐田は前半22分、成岡が倒されて得たPKを中山が決めて、いったんは追いついた。しかし、前半は3ボランチが空回りしてリズムをつかめず、後半の選手交代もちぐはぐで、押し込みながらも決定機を生み出せなかった。
中山14年連続ゴールフイ
39歳、中山雅史のJ1リーグ史上初の14年連続ゴール、J1日本人最年長ゴールも勝利に結び付かなかった。「(14年連続は)長くやっているだけ。ヨシ(太田)がけらしてくれた。チーム代表のキック。でもPK。流れの中で取れるようにしないと」。同点としたPKシーンを振り返りながらも、惜敗に唇をかんだ。
決して試合の入り方は悪くなかった。攻撃の枚数が足りなくなるシステムだったが、後ろからの押し上げで何とか攻めの形を作りかけていた。だが、清水DFを完全には崩せないまま。PKを得た場面も太田と成岡のコンビで奪っただけで、太田は「前に人数が少なくて個人の突破しかなかった」と表情を曇らせた。
清水の攻撃を抑えるために組んだ布陣のはずが、指揮官の思うようには機能しなかった。この日も鈴木の懸命のカバーリング、川口の好セーブで相手の攻めをしのいだ場面は相変わらず多く、「1人1人は戦っていたが…。立ち上がりが良かっただけに、悔しい」と川口。しかし、鈴木は「レベルが違った。運動量もチームとしての試合の出来も相手が上。後ろから上がってくる選手にこちらはついていけなかった。完敗ですよ」と潔く敗戦を受け止めた。
ロスタイムの攻めも跳ね返されて、肩を落とした選手。が、次節は3日後に迫る。中山は「サポーターにも悔しい思いをさせた。落ち込まずに次のホームで頑張るしかない」と奮起を誓った。
カレン不完全燃焼
○…前節の広島戦で2ゴールを決めたカレン・ロバート。チーム得点王の得点が期待されながらもノーゴールに終わり、悔しさをにじませた。
「市川対策で後ろを厚くした」というアジウソン監督の戦術で中山の1トップ気味の布陣。「ゴールのいいイメージをぶつけたい」と意気込んでいただけに先発を外されて、「何でなのか?」と首を捻っていた。投入されたのは1点リードされた後半30分すぎ。中山に代わっての出場だったが、それまでの攻撃陣が前線に孤立した状況は変わらなかった。
ロスタイムを入れても18分の出場時間。不完全燃焼の様子で、「この形で勝てれば何も言えないが…。折角のゴールイメージが切れてしまう」。それでも周囲に奮起を促されて、「次だね」と気持ちを切り替えた。