Jリーグ1部(J1)第22節第1日(25日・ヤマハスタジアム)は、磐田が甲府を2―1で下した。
(2)ヤマハ(磐田2勝)
磐田 11勝1分け10敗(34) 2(1―0 1―1)1 甲府 6勝3分け13敗(21)
▽得点者【磐】成岡(7)前田(7)【甲】秋本(1)
▽観衆 12757人
【評】磐田は2点を先行すると、甲府の反撃を1点に抑えて逃げ切った。
磐田は序盤、相手の素速い寄せ、浅い守備ラインに手こずりながらも、右から攻め込んだ。ファブリシオ、前田が抜け出す好機も決められずに嫌なムードも漂ったが、前半44分、ファブリシオのセンタリングを成岡が押し込んで先制。ピンチも川口の好セーブでしのいで折り返した。
追加点が欲しい磐田。後半出だしから攻め込むと後半11分、右CKを前田が頭で合わせて2点目。が、同23分にCKから1点を取られてしまう。カウンター攻撃の好機も決まらず拙攻が続き、逆に相手の反撃に押し込まれる場面も招いたものの、体を張った守備で踏ん張った。
反撃に手こずる また完封逃す
2点を先行しながらも、甲府の追撃に手こずった。突き放す好機を生かせなかったのが反撃の余地を与えた要因。スーパーセーブ連発で白星を引き寄せた川口も表情はさえず、ヒーローインタビューにも「取りあえず勝ち点3が取れた」。またも完封を逃し、満面に笑みとはいかなかった。
何と言っても前半終了間際に先制できたのが大きかった。いい流れは後半立ち上がりの攻勢につながった。前線の西、前田で起点を作り、中盤の押し上げでいい形を生みだし、「前半は苦しい時間が続いたが、後半はうまく(スペースに)流れて動いていた」と川口。ここで「いいボールが来たし、いいコースに飛んだ」と語る前田のゴールが生まれた。
勝利をぐっと引き寄せた得点にスタンドも沸いた。リーグ戦と代表戦の連戦で右太ももに痛みを抱えながらも決めたエース前田。表情は明るかったが、突き放す3点目が奪えず、「前半もビッグチャンスを外したし、決めるところを確実に決めないと」と反省の言葉を続けた。
「外しすぎた」と口を開いた西。その言葉通り、決定機を逸した後はピンチの連続。守備陣が体を張ってしのいだが、リードしたときの試合運びという課題は未解決のまま。田中は、連敗阻止にほっとした表情を浮かべながらも、「悪いところが出た。横浜Mは一瞬のスキも見逃してくれない」と気を引き締めた。
成岡、ホーム2連発
○…均衡を破ったのは成岡翔のゴールだった。2節前のFC東京戦に続くホーム2連発で、チームを勝利へ導いた。
一進一退の前半44分。前田のキープから右に抜け出したファブリシオに。中央に走り込むと、相手に引っ張られながらも体を張って流し込んだ。7得点は前田と並んでチームトップだが、「実力ではないし、ラッキー。うまく入ってくれた」と謙虚に振り返った。
後半11分、2点目が決まった直後に交代。西や前田と「ゆっくりやろうと話していたが…。残念です」。この日もフル出場とはいかずに悔しさもチラリ。しかし、「守備から入っていこうと話していた。(マークに)多少のズレもあったが、前半はイメージ通り」と分析すると、「次もいい守備から攻撃を」と次節の横浜M戦への意気込みを口にした。