Jリーグ1部(J1)第27節第1日(29日・ヤマハスタジアムほか=5試合)で磐田は3―0で横浜FCを退けた。
(2)ヤマハ(磐田2勝)
磐田13勝2分け12敗(41) 3(2―0 1―0)0 横浜C3勝2分け22敗(11)
▽得点者【磐】前田2(9)茶野(2)
▽観衆 10752人
【評】磐田は点差以上の内容で横浜FCを退けた。
磐田は立ち上がりから主導権を握り、前田、カレンのツートップに西が絡んで素早い攻めをみせた。相手の深い最終ラインにやや手こずったが、前半31分、左サイドから崩し、上田―西とつないで最後は前田が決めて先制。43分には加賀が右サイドで粘り、フォローした前田が鮮やかにけり込んで2点目を加えた。
後半は運動量が落ち、ペースを落としたが、41分、CKからの二次攻撃を生かし、茶野が3点目を奪って突き放した。守っては前線からプレスをかけ続け、最終ラインも高い位置を保って決定機を与えなかった。
結果求めた豪快弾 前田
圧倒的に攻め込みながらゴールが遠かった序盤。そんな重苦しいムードを吹き飛ばしたのは前田遼一の2得点だった。「ゴールが見えたら打とう思った」。エースの5試合ぶりとなる豪快な一撃にスタンドも沸いた。内山監督も「チームが動揺しかけた時に取ってくれた」ととなえた。
新体制になって3戦目。ここまでの2試合は、2トップを組むカレンが2アシスト、1ゴールと活躍した。「僕はその間、ふがいなかった」と前田。口には出さないが、右ひざの周囲などに痛みがあって、完全な状態ではなかった。だが、言い訳することなく「FWは結果を残さないといけない。今日、結果が出なければ次はない」との決意で試合に臨んだ。
西、カレンのシュートは枠をとらえられず、決定機を得点につなげられない。時間は経過し、「早く楽にしてほしかった」と田中。前半31分、西のパスを受けた前田が、鋭い反転から右足でゴール右へけり込んだ。難しいシュートに、「大したもの」と中山。前半43分の追加点も右の角度のない位置からねじ込み、「どんなGKでも取れない」と川口をうならせた。
得点だけに焦点が当たりがちだが、カレン、西ら攻撃陣の連係は試合ごとに向上している。だが、3点目を奪うのに手間取って「狙っていたが、まだまだ」と前田。反省しながらも、「2トップの連係も良くなっている。次も勝って連勝を」と意欲を口にすると、田中も「2トップが点を取ればチームは乗り、後ろ(DF)も安定する」と好循環にうなずいた。
茶野が3点目
○…守備の人、茶野隆行が勝負を決める3点目を決めた。両手でガッツポーズ。今季2点目が勝利につながり「エンリケの折り返しも良く、押し込むだけだった」と言葉を弾ませた。
新体制になって3試合目。この日も3バックの左を担って完封に貢献し、「集中しながらカバーし合い、連動している。どんどん良くなっている」と手応え十分。以前は大量失点が多かっただけに、3試合でわずか1失点に、「次も失点ゼロに抑えたい」と頼もしい言葉も口にした。
話は前田のゴールにも及んだ。「いい時間帯に決めてくれて、あの得点で楽になった」と振り返ると、「サボる人間もなく、遼一(前田)、カレンも前線から頑張って守備をしてくれている。後ろからの指示も出しやすい」と攻撃陣の献身的な動きも守備の安定につながっていることを強調した。