Jリーグ1部(J1)第25節第2日(13日・九州石油ドームほか=2試合)磐田は最下位の大分に1―2で屈し3連敗、大分は連敗を4で止めた。
(2)九石ド(1勝1敗)
大分4勝1分け20敗(13) 2(1―1 1―0)1 磐田9勝5分け11敗(32)
▽得点者【分】東(2)高橋(3)【磐】イ・グノ(9)
▽観衆 17241人
【評】動きの重かった磐田は最下位の大分に敗れ、今季初の3連敗を喫した。
前半から磐田は集中を欠いたプレーが目に付いた。ボール支配率で大きく下回り、11分にスローインからゴール正面の混戦で失点した。中盤のマークを修正して次第にリズムをつかむと、36分に駒野のFKをイ・グノが頭で合わせて同点とした。
後半開始から攻勢に出たが、12分にGK川口がクロスボール処理の判断を誤って追加点を許した。28分の前田のシュートはサイドネット。33分にもイ・グノがGKと1対1の局面を作ったが、シュートを決めることができなかった。終盤には右サイドMFでカレンを投入したものの、得点を奪えなかった。
形を作れず3連敗
低調な内容で泥沼の3連敗。リーグ最多失点の磐田は最少得点で最下位の大分に5試合ぶりの白星を献上した。「今は攻守に自分たちの形がない」。ボランチの岡田は試合終了の笛と同時に、がっくりとピッチにひざをついた。
試合開始から25分間のボール支配率はわずか1~2割。守備の対応で両サイドMFが下がり過ぎ、前田とイ・グノが前線に孤立した。ボランチもマークがあいまいで、岡田は「引くだけで6バックのようになり、相手にスペースを与えてしまった」と反省した。
失点はいずれもミス絡み。スローインからの混戦で許した相手の先制点を、柳下監督は「一番集中していなければいけない場所で、バタバタと慌てた。もったいない失点」と指摘。後半12分にもクロスボールの処理でGK川口が味方と交錯して追加点を献上し、センターバックの那須は「声を掛け合えば防げた」と顔をしかめた。
攻撃に移っても2トップと2列目の距離が遠すぎ、セカンドボールを拾えなかった。2試合連続ゴールを挙げたイ・グノは無言でバスに乗り込み、前線で体を張り続けた前田も「チームの実力で負けていた。ぼく自身、肝に銘じて頑張りたい」と前を見つめた。
順位は12位のままながら下との差が詰まってきた。残りは9試合。MF西は「やることなすこと悲しすぎ。去年の状態に近くなっている」と嘆いたが、すぐに「攻撃力はあるチームなので、1勝すれば状況は変わるはず」と気合を入れ直した。
ベテラン鈴木初先発
○…ベテランのDF鈴木が今季初先発し、フル出場を果たした。
センターバックに入ると、大きな声で周りに指示を出し、鋭い読みからカバーリングで危機を救った。前半ロスタイムには大分のMF東が裏に抜け出したが、鈴木が猛然と追い掛けてスライディングタックルでCKに逃げた。
奮闘実らず敗戦し、「大分の必死さに、受け身になってしまった。前半のうちに追い付けたので、もう少しじっくり我慢できていれば」と悔やんだ。
DF陣にけが人が多く、背番号2に掛かる期待は今後も大きい。「(入れ替え戦までもつれた)去年の二の舞いにしないためにも、気持ちを切り替えて次の試合を戦いたい」と口元を引き締めた。