常葉橘20点、上野粉砕 庄司、5回零封
▽1回戦(草薙第1試合)
上野(三重2位)
000 00 ― 0
109 10×―20(5回コールド)
常葉橘(静岡1位)
▽本塁打 杉山、庄司(常)
▽2塁打 杉山、石川、前田、早川(常)小川(上)
▽試合時間 1時間31分
【評】常葉橘が2本塁打を含む21安打20得点で上野に5回コールド勝ちした。
橘は初回から打線が爆発。仁藤の右前適時打で2点先制すると、杉山の左越え3点本塁打など打者14人の猛攻で一挙10点を奪った。2回も攻撃の手を緩めず、庄司の3点本塁打などで一挙9点。軟投派の相手投手の甘い球をことごとく打ち返し、7盗塁と1つでも先の塁を奪おうとする走塁も光った。
庄司は直球、変化球ともキレがよく、許した安打はわずか1本。時折、制球を乱す場面もあったが大量得点に助けられ、最後までリズムを崩さなかった。
積極走塁光る 大量リードにも集中
20―0―。スコアだけ見れば、2回終了時に19点差がつく大味な試合。しかし、一方がミスで崩れたり、著しく調子を落としていたわけではない。1つでも多くの塁を奪う姿勢を最後まで崩さなかった常葉橘が、結果として大量得点を積み重ねた。
10点を奪った初回の攻撃が象徴的だった。先頭の杉山が2塁打を放つと、2番石川はバント警戒で前に飛び出した1塁手の横を抜くバント安打を決める。3番仁藤の右前適時打で二走、三走ともきっちり生還すると、バックホームの間に仁藤は2塁を陥れた。
春の大会のテーマである「積極的な走塁」を体現する選手たち。大量得点にもその姿勢は変わらず、4イニングあった攻撃でバックホームの間に単打の走者が二進した場面が4度。走者2、3塁からの単打も、ことごとく2者が生還した。
大量得点の試合の後は選手の慢心を気にして厳しい言葉を口にする指導者が多いが、小林監督は手放しに選手をたたえた。「選手が自分のやるべき役割を分かってくれている。点差がついても集中していた」。20点差という結果ではなく、内容が伴っていたからこその言葉だった。
選手にも気の緩みはない。5回1安打に抑え、自ら本塁打を放った主戦庄司は「戦う姿勢で最後まで投げられた。安打を打たれても冷静に分析できるのが昨年からの成長」と手応えをつかんだ様子。2打点の仁藤主将は「1点1点を積み重ねる自分たちの野球をやるだけ」と次戦に気持ちを切り替えていた。
▽第2試合
愛知啓成(愛知2位)100000000-1
菰野(三重1位)000000000-0