U―18ウクライナ代表(3) 1(0―0 1―0)0 U―18日本代表(0)
▽得点者【ウ】クラベッツ(なし)
【評】押し気味のウクライナが、後半のチャンスを逃さず競り勝った。
ウクライナは速さを生かした攻めで、立ち上がりから攻勢に出た。素早いタッチでパスをつなぎ、スピードに乗ったサイド攻撃で日本を揺さぶった。
前半こそ決定機を生み出せなかったが、後半7分、左FKからゴール前で粘ったクラベッツがこぼれ球を押し込んで、決勝点をもぎ取り、そのまま押し切った。
日本はチーム結成間もないこともあって、つながりを欠いた。運動量でも圧倒されて、守勢に回る場面が目立った。反撃を試みても、球離れが遅いうえ、肝心なところでミスを繰り返し、ウクライナの分厚い守りを突破できなかった。
堅守突破できず
○…「思うような結果にはならなかったが、得るものは多かった」。敗戦にも日本代表の牧内監督は収穫を強調した。
チームは今秋タイで開かれるアジアサッカー連盟(AFC)U―19選手権予選に向けて編成されたばかり。大会前に数日合宿をしただけで静岡入りし初戦に臨んだ。しかしウクライナの堅い守備の前に、ボールをなかなか前に運べない。後半に数回チャンスをつくったものの、目標としている攻撃的でダイナミックなサッカーを見せることはできなかった。
牧内監督は「複数の選手が鋭く飛び出していかないと攻めの形ができないことが分かった」と言い、守りでは「スピードのある相手に対する選手間の連係とカバーが課題」と試合を振り返った。
主将の杉浦(静岡学園高出身)も「チームのコミュニケーションは取れていたつもりだったが、試合になると全然違った」と悔しそう。自分のプレーも「納得がいかない。シュートまで持ち込む動きができなかった」と唇をかんだ。
12日には静岡、14日には米国と対戦する。杉浦は「攻撃だけでなく守備でも、積極的に前に出ていく姿勢が重要。残る2試合で自分たちの目指すサッカーをやりたい」と気持ちを切り替えていた。
暑さ対策も抜かりなく
○…移動に丸1日かかったうえ、来日してわずか3日。時差ぼけは抜けきらず、不慣れな猛暑の中での戦いとあって、「困難な試合となった」とウクライナのルィシェンコ監督は言う。
だが、結果はもちろん、試合内容も明らかに暑さに慣れているはずの日本を上回った。特に、スピードを生かした攻めが光った。集中力も途切れず、最後まで鋭いプレスをかけ続け、日本の攻めを寸断した。それでも「たくさんのミスがあり、チャンスを失っていた」とルィシェンコ監督。
厳しくチームを見詰める指揮官だが、暑さ対策はぬかりなかった。力を温存させることに気を配ったといい、GKを除く交代選手6人全員を使い切って、先発選手の体力消耗を防ぎ、12日の米国戦にきっちり備えていた。