日本、静岡下し2位
U―19日本代表(5) 3(3―2 0―0)2 静岡ユース(0)
▽得点者【日】白谷2、青木【静】栗本、植田
【評】日本が辛うじて逃げ切り、2位を確保した。
日本は前半5分、静岡の浅いDFラインの裏に抜け出した白谷のドリブルシュートで先制した。10分にも白谷が決めて2点目を加えた。このあと、中盤を支配され、いったんは追いつかれたが、25分、益山の右クロスに青木が合わせて決勝点を奪った。
静岡は前半14分に竹内涼のFKを小林、栗本とつなぎ、19分には竹内涼のFKに植田が飛び込んで2―2とした。1点を追う後半は、完全にボールを支配して分厚い攻撃を展開。盛んに押し込んだが、詰めを欠いて攻めきれず、惜しい試合を落とした。
日本、課題浮き彫りに
○…静岡ユースを破り、2勝目を挙げたU―19日本代表だったが、監督、選手に笑顔はなかった。U―20ワールドカップの出場権をかけたAFCU―19選手権まであと2カ月。日本にとっては課題が浮き彫りになった大会となった。
試合には勝ったが、内容では1学年下の選手で構成する静岡に押されっぱなしだった。個人技で強さを見せるFW白谷(C大阪)が相手DFの裏をつき、5分、10分と立て続けにゴールを奪ったが、すぐに試合の流れを相手に引き渡す。14分、19分と同じような左サイドからのFKで2失点。「ファウルで止めたのが問題。集中が切れてた部分があった」とボランチの山本(磐田)。日本の弱点が垣間見えた場面だった。
「ハードワークと連動」をテーマにチーム作りを進めている日本。しかし、この試合に限れば、急造チームである静岡に完全にお株を奪われた。中盤のパス回し、球際の競り合いで常に優位に立ったのは静岡。チームのまとめ役である山本は「どっちが年上か分からなかった。球際も心も向こうが強かった」と肩を落とした。
牧内監督は今後の改善点として「プレスが入ると前にボールを出せない。(ボールを持った選手への)サポートが遅れている」と基本ともいえるプレーを2点挙げた。10月31日から始まるAFCU―19選手権の1次リーグはサウジアラビア、イランなど強豪ぞろい。日本に残された時間は少ない。
全敗にも手応え 静岡
○…今大会のために結成された静岡ユースは3戦全敗で大会を終えた。しかし、急造チームながら1学年上の日本代表に善戦するなど確かな手応えをつかんだ。唯一の2年生として参加した広瀬(東海大翔洋高)は「突破からチャンスを作れた。自信になった」と満足げに振り返った。
序盤から立て続けにゴールを奪われる展開。初戦のアルゼンチン戦での0―4の大敗の再現かと思われたが、大会3戦目を迎えた静岡は成長していた。すぐにDF同士で連係を確認。その後は相手攻撃陣に仕事をさせなかった。「試合中に改善できたのは良かった」と杉山監督。連係に弱さが見られた日本代表とは対照的な姿だった。
その後は細かなパス回しで中盤を支配。14分、19分には竹内涼(浜松開誠館高)のFKを起点に立て続けに2点を奪った。体格のいいオーストラリア対策に練習していた左サイドからのニアサイドへのFKが日本守備陣を切り裂いた。
前半25分に勝ち越し点を喫したが、後半もゲームを支配した。「1対1でも負けなかった」とDF栗本(清水商高)が言えば、慣れないサイドバックに入った岡崎(藤枝東高)も「ミスさえなくせば、やれないことはない」と格上相手にも手応えを口にした。
急造チームは今大会で解散するが、個々の選手が得たものは大きい。10番を背負った竹内涼は「世界や日本代表相手に通用する部分としない部分が分かった。選手権に向けてチームに伝えていきたい」と前を向いた。