Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ第1日(21日・柏サッカー場ほか=8試合)は1次リーグが開幕し、B組の柏―清水は終盤に点の取り合いとなり、柏が2―1で競り勝った。
▽B組
(1)柏
柏1勝(3) 2(0―0 2―1)1 清水1敗(0)
▽得点者【柏】アルセウ(1)ドゥンビア(1)【清】枝村(1)
▽観衆 8092人
【評】1度は追い付いた清水だったが、2人目の退場者を出した直後の後半ロスタイムに決勝点を奪われ、柏に競り負けた。
序盤は清水ペースで試合が進んだ。しかし前半9分と12分の決定機を逃すと、流れは柏に傾いた。両サイドを効果的に使われ、再三のピンチを招いた。GK西部の好セーブやポストに救われる場面が続いたが、前半43分、山西が2枚目の警告を受けて退場し、状況はさらに悪くなった。
後半も柏に主導権を握られた。試合が激しく動いたのは後半40分から。CKをアルセウに頭で押し込まれて先制を許したが、その3分後、清水は枝村のドリブル突破で同点に。しかし、ロスタイムに平岡が2枚目の警告で退場すると、終了間際にドゥンビアに勝ち越しゴールを決められた。
決めきれない清水
「決めなければいけないところで決めきれない試合が続いている。だからこそ、審判のせいだけで片付けたくない」。長谷川監督は言葉を選びながら、この日の敗戦を振り返った。
歯車が狂いだしたのは前半途中からだった。不可解にも見えた笛が重なり、選手が審判へのいら立ちをあらわにするシーンが目立ち始めた。後半ロスタイム、平岡がこの日2人目となる退場を告げられた直後、手痛い決勝点を許した。選手は激しく審判に詰め寄った。しかし、長谷川監督は苦戦を招いた原因は自分たちにもあったとみる。「前半立ち上がりに決めていれば、もう少し楽な展開になっただろう」
前半9分、山西のクロスに藤本が合わせた決定的なシュートは、大きく枠を外れた。前半12分には、藤本のスルーパスに反応した矢島がGKと1対1の場面をつくりながら、決めきれなかった。先に主導権を握りながら勝負どころでネットを揺らせず、試合の流れをじわじわと相手に引き渡した。4日前、ホームで柏に敗れた時と同じような展開だ。
日本代表の藤本は「先に点を取れずに、相手に元気が出てきた」。清水の抱えている課題が浮き彫りになりつつある。