サッカーの第87回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、静岡新聞社共催)第7日は4日、Jリーグ1部(J1)勢が登場して、日本平スタジアムなどで4回戦13試合を行い、J1の清水は明大にPK戦の末に辛勝した。清水は2度リードを許すなど苦戦。延長後半で3―3に追いつき、PK戦を5―4で制した。
▽4回戦
清水(J1) 3(0―1 2―1 延長 0―1 1―0)3 明大(東京)(PK5―4)
▽得点者【清】兵働、青山2
【明】林2、増田
【評】大苦戦を強いられた清水は延長、PK戦の末、辛くも明大を退けた。
清水は立ち上がりから個々のプレーや連係面での単純ミスが続き、前半35分、カウンターから先制点を与えた。人数を掛けて守る明大をなかなか崩せずに折り返し、後半開始からFW矢島、18分にはMF枝村とFW西沢を同時投入。すると25分に西沢のアシストからMF兵働、37分には矢島の落とした球をDF青山が決めて逆転した。しかし、ロスタイムにFKからMF増田に合わせられ、延長戦に突入した。
清水は延長でも前半13分に勝ち越し点を許し、窮地に立ったが、後半10分に青山が押し込んで土壇場で同点に追い付くと、PK戦では5人全員が成功した。
監督ぶ然「完全な負け試合」
○…清水イレブンへの歓声を消し去るように、試合後のスタンドから明大イレブンの大健闘をたたえる「明治コール」が沸き起こった。清水はJ1の格の違いを示せず薄氷を踏むような勝利。長谷川監督は「完全な負け試合」とみけんにしわを寄せたままだった。
気迫、運動量ともにみなぎる明大に対し、清水は単純ミスを繰り返した。中盤であっさりとボールを奪われ何度もカウンターの危機を招いた。ゲームキャプテンの高木和は「ミスが多かった。あれだけロストしていたら勢いに乗せてしまう」と内容の悪さを悔やんだ。
U―22日本代表の反町監督も視察に訪れたが、代表組も不完全燃焼に終わった。3失点を喫したGK山本海は「相手をなめていたわけではないが、初戦の難しさがあった」と敗戦を語るような口ぶり。チームを救う2得点を決めたDF青山も「立ち上がりに自分のミスからゴタゴタしてしまった。反省している」とトーンは上がらなかった。
「初戦に勝つことは重要ではある。負けなかったのが唯一の救いだった」と長谷川監督。「勝負に対する思い、難しさを教わった気がする」と明大の奮闘に脱帽し、「Jリーグの残り4試合に、苦い経験を生かせるように準備したい」と仕切り直しを誓った。