Jリーグ1部(J1)第3節第1日(17日・日本平スタジアムほか=7試合)は、清水が0―1で柏に競り負けた。
(1)日本平
柏(2勝1分け)(6) 1(0―0 1―0)0 清水(2勝1敗)(7)
▽得点者【柏】李忠成(1)
▽観衆 11460人
【評】清水は決め手を欠いて、開幕3連勝を逃した。
前半の清水はロングボールを効果的に使って、柏ゴールに迫った。だが、ラストパスの精度を欠き、攻勢を続けながら決定機は少なかった。惜しかったのは、終了間際の藤本のFK。見事に右隅を突いたが、わずかにポストに嫌われた。
後半は柏の出足に攻撃の芽を早めに摘み取られ、フランサのポストプレーから柏に攻め込まれる場面が目立ち始めた。
21分、左サイドを破られてCKを与えると、交代出場した李にヘッドシュートでゴールを割られた。終盤、新人の長身FW長沢を投入して反撃を試みたが、柏の最終ラインを崩せなかった。
“勝負弱さ”顔のぞく 好機逃し続けスキ
昨シーズンの課題だった勝負弱い一面が、再び顔をのぞかせた。清水はチャンスを生かせず、ひたむきに走る柏にスキを与えた。
失点前の清水には、2度の惜しいシーンがあった。ポストに嫌われた前半終了間際の藤本のFKと、後半立ち上がりにバーをたたいた矢島のヘッド。流れの中からも、あと一歩という場面はあった。失点したのは、ネットを揺らせずに嫌な空気が漂い始めた後半21分だった。
キャプテンマークを巻いた高木和は「先取点を取るチャンスは、自分たちの方が多かった。先に決めることにこだわっていく必要がある」と悔やんだ。チャンスに絡んだ矢島も「主導権を握った時間帯で点が取れなかった」ことに敗因を求めた。
日本平スタジアムでの黒星は昨年4月のナビスコ杯新潟戦以来、実に14試合ぶり。開幕3連勝を逃し、Jリーグ通算250勝の到達もお預けになった。
「ホームで勝てなくて悔しい。狙い通りの戦い方はできていたが、柏のアグレッシブなサッカーを最後に打ち破るような力がなければ、昨季を上回るような成績を挙げることはできない」とは、長谷川監督の敗戦の弁だ。
4位に躍進した昨季も、優位に試合を運びながら勝負どころでもろく、勝ち点を伸ばせない試合が幾つかあった。優勝争いを目指す今季も、どれだけ取りこぼしを少なくできるかがポイントの1つになりそうだ。
ルーキー長沢夢中のデビュー
○…1点を追う後半33分、逆転を狙った長谷川監督が大胆にカードを切る。唯一の控えFWとしてベンチに入ったルーキー長沢が、スタンドの大声援に迎えられて初めてJリーグのピッチに立った。
「FWは1人だけだったので、出場のチャンスはあると思っていた。『点を取ってこい、ぶち込んでこい』とだけ言われた。緊張はせず、わくわくした感じだった」。
清水ユースからの生え抜きFWは、189センチの長身が売りだ。チョ・ジェジンとともに前線のターゲットマンになり、点に絡むことだけを考えた。終了間際にはゴール前に放り込まれた球に思い切りよく飛び込み、静岡学園高の先輩でもあるGK南と激しく接触した。無我夢中だった。
「悔しい。再び自分がピッチに立てる保証はない。1日でも気を緩めたら、次はない」。デビューを果たしたルーキーの表情が引き締まった。