Jリーグ1部(J1)第6節最終日(15日・等々力陸上競技場ほか)、清水は1―2で川崎に逆転負けを喫し、5位となった。
(1)等々力
川崎 3勝2分け1敗(11) 2(0―1 2―0)1 清水 4勝2敗(12)
▽得点者【川】黒津(3)ジュニーニョ(3)【清】岡崎(1)
▽観衆 21208人
【評】先手を取った清水だったが、後半に守備のほころびを突かれ、川崎に逆転負けした。
清水は、前半半ばから岡崎のポストプレーで好機をつくり始めると、32分、チョ・ジェジンの左クロスを岡崎が頭で合わせて先制した。守っても、川崎のジュニーニョのスピードや中村のミドルシュートに脅かされたが、守備陣が体を張って無失点で折り返した。
しかし、後半16分に最終ラインのミスを突かれた。GKへのバックパスを黒津に奪われて同点ゴールを押し込まれると、その2分後には、ジュニーニョに速攻から勝ち越し点を許した。
清水はその後、次々と攻撃陣を投入し、最後はDF高木和を前線に上げてパワープレーを仕掛けたが、実らなかった。
川崎に逆転負けミスで失点、動揺
「もったいなかった。相手に勝利をプレゼントしたようなゲームだった」と長谷川監督は振り返る。清水にとって理想的だった試合の流れが暗転したのは、1点リードで迎えた後半16分だった。
守備陣が見せた一瞬のほころびを、狙われた。最終ラインから浮き球のバックパスがGK西部に送られると、川崎のFW黒津がボール目掛けて突進してきた。西部が難しいバウンドボールの処理にてこずる間に奪い取られ、無人のゴールに流し込まれた。
これまで何度も好セーブでチームを救ってきた西部だったが、この日は頭を下げるしかなかった。「自分のトラップミスだった。フィールドの選手に与える影響の大きいミスだった」。
ただ、その後も残り時間はまだ十分にあったが、1度狂った歯車をすぐに元に戻せなかったことも敗因の1つだった。そのわずか2分後、中盤で簡単にボールを失い、ジュニーニョにカウンターから豪快な決勝点を奪われた。
「精神的な弱さがもろに出てしまった。追い付かれた後も声は掛け合っていたが、完全には気持ちが切り替わっていなかった」と兵働。ドタバタと落ち着きのないまま許した2点目を悔やんだ。
清水が川崎に黒星を喫したのは、この日を含めて過去8度対戦して初めて。第2ステージで優勝した1999年以来の首位に立つチャンスだったが、それもお預けになった。
得意のヘッド岡崎初ゴール
○…プロ3年目。ようやく生まれたプロ初ゴールは、得意のダイビングヘッドだった。前半32分、今季初先発の岡崎が左クロスに頭から飛び込んだ。
左サイドに流れたチョ・ジェジンがタッチラインを割りそうな球を粘って拾い、ゴール前へクロスを上げた。岡崎は相手DFの前に体を投げ出して、ゴール右隅に押し込んだ。「結果を出してないと言われていたので、結果を出せたことは良かった」。
泥臭く、がむしゃらなプレーが持ち味だ。この日はいつものFWではなく、トップ下に抜てきされた。序盤から体を張ったポストプレーで好機に絡んだ。
ただ記念のゴールが勝利にはつながらず、岡崎は「自信にはなったが、喜べない。後半は動きが落ちてしまった」とほとんどが反省の言葉ばかり。岡崎が一皮むけるのを待っていた長谷川監督は「彼らしいプレーができていた。勝利で飾ってやりたかった」と評価した。