Jリーグ1部(J1)第9節(3日・日本平スタジアムほか=9試合)は、清水―磐田の「静岡ダービー」で、清水が2―1で競り勝った。清水は勝ち点16で4位に浮上。
(1)日本平
清水5勝1分け3敗(16) 2(2―1 0―0)1 磐田5勝4敗(15)
▽得点者【清】チョ2(4)【磐】中山(PK)(1)
▽観衆 20318人
【評】清水が前半のチョ・ジェジンの2ゴールで磐田に競り勝った。
清水は立ち上がり守勢に回った。だが、徐々に中盤で優位に立って攻勢に転じ、18分、右サイドを突破した岡崎の折り返しをチョが決めて先制。4分後にPKで追いつかれたが、素早いカウンターを主体に攻め込むと、40分、磐田のパスミスを拾って右サイドに展開、市川のセンタリングをゴール前に飛び込んだチョが鮮やかに合わせてゴールを奪った。
磐田は前半22分、成岡が倒されて得たPKを中山が決めて、いったんは追いついた。しかし、前半は3ボランチが空回りしてリズムをつかめず、後半の選手交代もちぐはぐで、押し込みながらも決定機を生み出せなかった。
チョお目覚め2得点
眠れるストライカーがついに覚せいした。ダービーマッチの大一番で、チョ・ジェジンが鮮やかに2発のシュートをたたき込み、チームにとってリーグ戦4試合ぶりの勝利を呼び込んだ。「FWはゴールを決めて自信を取り戻す。これからも決めたい」。4月8日の大分戦以来4試合ぶりのゴールで、エースは復調のきっかけをつかんだ。
1点目は前半18分。右サイドから切れ込んだ岡崎から中央でパスを受けると、ゴール右上に狙い澄ました右足シュートでゴールネットを揺らした。2発目が飛び出したのは40分。市川のアーリークロスに磐田DFと競り合いながら体を投げ出し、「感覚的なところで体が動いた」という左足のボレーで豪快に決めた。
ここ数戦は自身が決定機を逃し、チームはなかなか勝利を上げられなかった。「自分が決められないせいで負けていた。申し訳ない気持ちだった」と責任を痛感していた。それでも、結果を出せない自分に「皆が同じ態度で接してくれた」ことに感謝しながら、気持ちを絶やさずに練習に打ち込んできた。長谷川監督は「前線でよく体を張ってくれた。彼が乗ってくるとチームにとってもいい」と課題だった決定力不足の解消への手応えを語った。
次は中2日でアウエーのG大阪戦。「今日の気持ちを忘れずに戦ってほしい」と首位との決戦でも爆発を期待した。
岡崎、先制点を演出
○…チョ・ジェジンの1点目を演出したのはトップ下で先発した岡崎だった。前半18分、右サイドで市川からボールを受けると、鋭い切り返しでDFをかわし、中央のチョにグラウンダーのラストパス。「切り返しはイメージしていたプレーではなかったが、とっさにできた。1つ結果を残せた」とほっとした表情で振り返った。
前半、サイドや中央から、素早い飛び出しで何度も好機を作った。後半も、「監督に使ってもらっていたので、何とか期待に応えようと必死だった」と献身的に体を張り、守備にも大きく貢献した。「ゴールを決めたい気持ちは強い。次も前半のような試合ができればいい」と大勢のサポーターの前での活躍に自信を深めていた。