Jリーグ1部(J1)第15節第1日(16日・日本平スタジアムほか=7試合)は、清水が先制しながらも終了間際にオウンゴールで横浜Mと1―1で引き分た。
(1)日本平
清 水6勝4分け5敗(22) 1(0―0 1―1)1 横浜M6勝3分け6敗(21)
▽得点者【清】岡崎(3)【M】OG
▽観衆 15078人
【評】清水は試合終了間際、退場で10人の横浜Mにオウンゴールから同点とされ、勝ち星を逃した。
清水は前半、攻め込みながらも決定機を生かせない。23分、藤本のFKを岡崎が頭で合わせたが、ポストをたたいた。次第に横浜Mに押し込まれる場面も増えたが、DF陣が体を張って跳ね返した。
後半は立ち上がりから清水がペースを握って攻め立てた。18分、フェルナンジーニョの右CKを岡崎が頭で押し込んで先制した。その後も連動した動きから横浜Mゴールを脅かし続け、29分には相手の退場を誘って数的優位に立った。しかし、試合終了間際の42分、ゴール前の混戦からオウンゴールで失点を許し、土壇場で追い付かれた。
新布陣の機能は収穫
退場で1人少ない相手に土壇場で同点とされ、手が届くところまで来ていたホームでの勝ち点3を取り逃した。結果だけ見れば、いかにももったいないゲーム。それでも、「勝てなくて残念だが、連敗が止まったことをポジティブにとらえなければいけない」と長谷川監督の表情は終始、明るかった。
連敗脱出の命題を前に、指揮官が打ちだした新機軸はMF兵働の左サイドバック(SB)の先発起用だった。チームに攻撃への意識付けを与え、サイドで起点を作る狙い。これまでも指揮官の頭にあった構想が、連敗を機に実行に移された。
狙いは当たった。前半7分、さっそく前線に進出した兵働がゴール前にクロスを入れてチャンスを演出。その後も運動量を保ち、懸念された守備にも大きなほころびを見せなかった。本来のMFに戻った33分には前節をほうふつとさせる豪快な無回転ミドルシュートを放ったが、惜しくもバーを直撃した。
左SBでの練習量は十分とは言えず、兵働にとっては「ぶっつけ」に近い状態だった。開始早々、相手のクロスをかぶってしまうミスもあった。しかし、それをきっかけに「逆に落ち着いてやれた」。勝ち星を逃した悔しさを浮かべながらも、「戦う姿勢が前面に出ていたのは評価できる」とチームの出来にも一定の満足感をにじませた。
兵働以外にも、2トップの矢島と岡崎、左SBからセンターバックに移った児玉ら1人1人の名前を挙げ、「パーフェクトによくやってくれた」と手放しでたたえた指揮官。引き分けの無念さを振り払うほどに、次戦に向けてつかんだ収穫は大きいようだった。
岡崎が先制点
○…後半18分、FW岡崎がゴール前でフェルナンジーニョの右CKを頭で合わせ、先制点を挙げた。173センチの小柄な体を伸び上げて懸命にジャンプ。きっちりと額でとらえ、自身の今季3点目を逆サイドに押し込んだ。前半23分、後半4分とそれまでに2度の決定機を逃していただけに、「何としても、というのがあった」。仲間が次々に背番号23に駆け寄り、丸刈り頭をなで回した。
持ち味のがむしゃらさを生かして精力的に動き回り、後半44分に交代するまで、絶えず攻撃を活性化した。「ボールが回せるようになり、特に後半は自分たちのペースだった」。しかし、終了間際に同点とされた結果に表情は曇りがち。「追加点を取れなかったことが引き分けに持っていかれた原因」と反省が口をついた。