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2007リーグ戦(清水)

【第30節】天敵G大阪撃破

2007/10/28
 Jリーグ1部(J1)第30節第1日(27日・日本平スタジアムほか=7試合)は、清水は3―1で6年ぶりにG大阪を下して3連勝、G大阪は勝ち点61のままで首位浦和との6差を詰められなかった。
 
(2)日本平(清水1勝1分け)
清水(17勝5分け8敗)(56) 3(1―0 2―1)1 G大阪(18勝7分け5敗)(61)
 ▽得点者【清】矢島(7)フェルナンジーニョ(8)チョ(13)【G】山口(3)
▽観衆 15898人
 【評】清水は決定機を逃さず、2位のG大阪をたたいて勝ち点3を積み上げた。
 清水は前半12分、市川の右クロスを起点に攻め込み、矢島が押し込んで先手を取った。これで主導権を握ると、鋭い出足で相手の攻めを寸断、素早い攻守の切り替えから再三、チャンスをつくった。
 後半6分にはフェルナンジーニョがドリブルで切り込んで2点目。さらに17分、藤本のCKをチョ・ジェジンが頭で合わせて試合を決めた。
 守りは最後まで途切れなかった集中力が光った。前線を厚くした後半のG大阪の動きにも余裕を持って対応。41分のCKから1失点だけにとどめた。
 
6年ぶり「意地」の勝利 攻守に歯車
 今季のベストゲームとも言える試合運びだった。攻撃陣が鋭い速攻を繰り返して3点を挙げれば、守備もリーグ最多得点を誇るG大阪の攻撃を1失点に食い止め3連勝。G大阪からの勝利は6年ぶり。「なかなか勝てない相手に、今日こそはと選手が意地を見せてくれた」。長谷川監督の言葉に充実感がにじんだ。
 開始早々の大ピンチをバレーのシュートミスに救われると、清水は前半12分、市川からのクロスのこぼれ球を矢島が押し込んで先制。矢島は「多少、ましなプレーができるようになったかな」と控えめな表現で2戦連続の得点を喜んだ。
 これでペースをつかんだ清水は中盤から効果的なプレスをかけて相手のパスミスを誘い、速攻につなげた。そして後半6分、フェルナンジーニョが古巣相手に貴重な追加点。「いい守備をして攻撃の芽をねじ伏せ、こちらがチャンスを決めきったのが勝ちにつながった」としてやったりの表情を浮かべた。
 堅固な最終ラインも光った。高木和、青山がクロスボールをことごとくはね返し、終盤、相手が3トップに切り替えて猛攻を仕掛けても、動じなかった。「押し込まれる時間は続いたが、こういう試合は予測して練習した」と高木和は胸を張った。
 1位の浦和、3位の鹿島との上位対決はまだ残るが、3点目のゴールを挙げたチョ・ジェジンが「ガンバに勝って、自信を持って臨める」と全員の思いを代弁してみせた。
 
古巣相手に一発 フェルナンジーニョ
 ○…昨季までG大阪に在籍したMFフェルナンジーニョが古巣相手に気を吐いた。
 足にボールが吸い付くようなドリブルで再三にわたって相手の守備陣を切り裂き、後半6分には兵働のスルーパスを受けて貴重な2点目のゴールを挙げた。5月の対戦に続く古巣相手の得点に「自分の質を認めてもらいたかった。うれしい」と喜びを表した。
 昨季はG大阪で出場機会に恵まれず、19試合6得点の不完全燃焼に終わった。それだけに、今季にかけた意気込みは強く、「意識していないことはない」と古巣への思いは特別だった。「去年の壁を乗り越えられた。タイトルをつかんだと同じくらいうれしいゲーム」と試合後は満足感に浸っていた。
 
逆転V「厳しい」
 ○…序盤まで降っていた雨で導火線が湿ったのか―。G大阪は自慢の爆発力を発揮することができずに痛い1敗を喫した。
 28日に名古屋と対戦する首位浦和を楽にする黒星だ。西野監督は「厳しい。上位は我慢比べになっていた。きょう(浦和に)プレッシャーをかけられれば、ガンバにもチャンスがあったかもしれないが…」と逆転優勝が遠のいたことを認めた。
 最後まで主導権を握ることができなかった。8月25日の川崎戦以来8試合ぶりに2トップを組んだバレーとマグノアウベスは連係が悪かった。
 浦和が名古屋を下せば、残り4試合で勝ち点差は9に広がる。遠藤は「望みはある。切り替えてやるしかない」と話したが、言葉には力がなかった。2季ぶりの王座奪回を目指すG大阪が土俵際に追い込まれた。

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清水―G大阪 後半6分、清水・フェルナンジーニョ(右)が2点目のシュートを決める=日本平スタジアム



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