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2008カップ戦・天皇杯(清水)

【ナビスコ杯準決勝第2戦】G大阪を3-2

2008/09/08
 Jリーグのヤマザキナビスコ・カップ準決勝第2戦(7日・万博記念競技場ほか=2試合)は、清水が12年ぶり4度目、大分は初の決勝進出を決めた。両クラブは11月1日の東京・国立競技場での決勝で対戦する。ホームでの第1戦を1―1で引き分けた清水は、枝村の2得点などで昨季覇者のG大阪を3―2で破った。アウェーでの第1戦を1―1で引き分けた大分は、後半4分にウェズレイが挙げた先制点を守り切り、名古屋に1―0で競り勝った。

(2)万博
清水 3(1―1 2-1)2 G大阪 
▽得点者【清】山本真(1)枝村2(4)【G】ロニー(4)ルーカス(1)
▽観衆 9103人

 【評】清水は攻撃陣が3得点と爆発し、G大阪を3―2で破り、決勝進出を決めた。
 第1戦と同じスタメンで臨んだ清水。中盤は枝村をトップ下、伊東を中央底に置き、マルコス・パウロ、山本真が左右に入った。前半3分、山本真が魅せた。岡崎からのパスを受けると、ドリブルから約30メートルのミドルシュートを決めた。11分にルーカスのループパスをフリーで受けたロニーに同点とされたが、その後もより多く好機をつくり、試合を支配した。
 後半も最初にペースをつかんだのは清水。1分に山本真のフィードを受けた枝村がゴール前で冷静にGKをかわし、勝ち越しゴール。続く10分には市川の右クロスに再び枝村が合わせ、2点差とした。34分にルーカスのゴールで1点差まで詰め寄られたが、3―3でもアウェーゴール数で上回る清水は終始落ち着いた守備を見せ、逃げ切った。

「気持ちで勝った」選手たたえる監督

 清水が攻守でG大阪を圧倒。ヤマザキナビスコ・カップ12年ぶりの決勝進出を決めた。ドローながらアウェーゴールを奪われた第1戦のビハインドを吹き飛ばす完全勝利。12年前は選手として優勝に貢献した長谷川監督は「このタイトルにかける思いの部分でガンバと差が出た」と選手をたたえた。
 リーグ戦14位と低迷している清水にとってはどうしても手にしたいタイトル。長谷川監督をはじめ、主力を担う選手のほとんどが清水でタイトル獲得を経験しておらず、「チーム全体がタイトルを取りたい気持ちになっている」とFW西沢。タイトル獲得まであと2勝という状況は、いやが上にも選手の気持ちを奮い立たせた。
 試合開始からその思いが前面に出た。前半3分、2試合連続のスタメン出場を果たしたMF山本真が約30メートルのミドルシュートをゴール右隅にたたきこむ。11分にロニーに同点弾を決められるが、12分には伊東、14分には市川がフリーから決定的なシュートを放ち、勢いを見せた。
 その勢いが後半、爆発する。後半開始早々の1分。山本真から絶妙のフィードを受けた枝村がゴール前で冷静にキーパーをかわし、勝ち越し弾を決めた。「1―1のままでは勝てない。先手を取りたかった」。これで終わらない。10分には右サイドを駆け上がった市川のクロスにまたもや枝村が合わせ、試合を決定づける3点目を奪った。
 「気持ちの勝負だと思った。みんなで気持ちを高めることができた」と枝村もまた精神面の充実を強調。2試合連続スタメンのGK山本海も「みんなのモチベーションが上がってるの感じる」と手応えを話した。
 12年ぶりとなる決勝の舞台に立つのは11月1日。指揮官は「最後に勝たないと意味がない。しっかり準備して戦いたい」と厳しい表情で次戦を見据えた。

山本真プロ初ゴール

 プロ3年目のMF山本真希がプロ初ゴールを決めた。「自分が点を決めて、チームが勝てたのでうれしい」。あどけない表情で試合を振り返った。
 第1戦で13試合ぶりにスタメン出場を果たした。後半途中でベンチに退いたが、得点につながるミドルシュートを放つなど攻撃的姿勢を見せた。その活躍が認められての連続スタメン。「そろそろ決めたい」と試合前にはゴールへの意欲を語っていた。
 前半3分、その気持ちがいきなり形となる。岡崎から横パスを受けると、ドリブルから迷いなくシュートを放った。ゴールまでの距離は約30メートル。簡単に決められる距離ではなかったが、ゴールへの思いがボールに乗り移ったかのようなシュートだった。「(決まった瞬間は)頭が真っ白になった」。プロ初ゴールはチームを勢い付ける先制弾となった。
 2試合連続で結果を出しても慢心はない。「リーグ戦でも結果を出し、決勝に出られるように頑張りたい」。ユース出身の期待の星がまた一歩成長の歩みを進めた。

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