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2008カップ戦・天皇杯(清水)

【天皇杯5回戦】鬼門突破 清水8強 死闘120分 原が決勝弾

2008/11/16
 サッカーの第88回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、静岡新聞社共催)は15日、カシマスタジアムなどで5回戦7試合を行い、清水は延長戦で連覇を狙った鹿島に4―3と競り勝ち、8強入りした。

 ▽5回戦(カシマ)
清水(J1) 4(1―1 1―1延長1―0 1―1)3 鹿島(J1)
▽得点者【清】兵働、山本真、枝村、原【鹿】増田、マルキーニョス、マルシーニョ
▽観衆 5158人
 【評】清水は試合終了間際の原の決勝ゴールでシーソーゲームを制した。
 前半17分、兵働の相手DFに当たって方向が変わるラッキーなミドルで先制するが、28分にCKから増田のヘッドで追いつかれる。後半5分、西部がゴール前に切れ込んだ本山を倒しPKを献上。マルキーニョスにきっちり決められ逆転を許す。しかし後半35分、山本真がドリブルから強烈なミドルをゴール右隅にたたき込み同点。勝負の行方は前後半30分の延長戦にもつれこんだ。延長前半14分、枝村の左からのクロスがそのままゴールに吸い込まれて勝ち越すが、延長後半9分に鹿島・マルシーニョのゴールで同点に。最後は14分に原が兵働の右クロスに合わせ、試合を決めた。

「カシマ」で6年ぶり
 ○…延長までもつれこんだ壮絶な点の取り合いに決着を付けたのは原だった。120分の激闘が終わろうとしていた延長後半14分。右サイドを切れ込んだ兵働のニアへのクロスに原がドンぴしゃで合わせた。4―3。2002年3月以来勝ち星がなかった鬼門カシマスタジアムで準々決勝進出を決めた。
 チームにとって重要な一戦だった。「1日にナビスコ杯決勝で大分に敗れ、選手のモチベーションが上がらなかった」と長谷川監督。8日の静岡ダービーでも敗れ、ここで負けたらずるずると今シーズンを終えてしまう恐れがあった。
 だからこそ、指揮官は選手に「戦う気持ち」を求めた。決勝ゴールを決めた原は再三のドリブル突破が不発に終わった前半終了後のハーフタイムに指揮官から「もっと行け」と励まされたという。「一度気持ちが沈みかけたが、前を向けた。そういう指示のおかげで最後まで頑張れた」と原。先制のミドルシュートを決めた兵働も「勝つんだという気持ちが強かったことで最後に勝てた」と気持ちの勝利を強調した。
 選手を鼓舞する一方、長谷川監督は冷静にシステムを動かした。試合開始時は原を左サイドに置く布陣でサイド攻撃を仕掛けると、後半は本来の原、矢島の2トップに戻し、延長後半には辻尾を入れて5バックにする奇策も見せた。日本代表の岡崎、高木和、けがの西沢や岩下を欠く苦しい布陣の中、選手が力を出し切れる土台を作り続けた。
 前年覇者の鹿島を破っての準々決勝進出で、元日決勝の舞台に一歩近づいた。長谷川監督は「11月1日のリベンジを1月1日に果たせるように精進していきたい」と頂点を見据えた。

岩下が右肩負傷
 J1清水のDF岩下敬輔が右肩じん帯を痛めるけがをしていたことが15日分かった。14日の非公開練習で、ミニゲーム中の接触プレーで転倒したという。クラブによると全治10日程度。15日の天皇杯鹿島戦ではメンバーから外れた。

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鹿島―清水 延長後半終了間際、決勝点を決め、喜ぶ清水・原(右から2人目)=カシマ



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